国語III

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 国語III
科目番号 g0050 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『精選論理国語』(東京書籍)、『現代文重要キーワード』(旺文社)
担当教員 山本 智美

到達目標

①論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。
②専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。
③言語作品の読解を通して、人間の社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。
④作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、的確に口頭発表できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見をおおむねまとめることができる。論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができない。
評価項目2専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に部分的に活用できる。専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できない。
評価項目3言語作品の読解を通して、人間の社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。言語作品の読解を通して、人間の社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見をおおむね述べることができる。言語作品の読解を通して、人間の社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができない。
評価項目4作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、的確に口頭発表できる。作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、おおむね口頭発表できる。作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめることができず、口頭発表できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R5までのDP) R5までDP_3 教養と倫理観の修得と社会への貢献

教育方法等

概要:
評論、文学作品を読み、①そこで提示されている意見の妥当性や背景にあるものについて考え、自分の意見を持つこと。②自分の意見を述べる際には専門用語などを用い、的確かつ明確に表現すること。③他者と意見を交換し、自分の考えを客観的に捉える授業を目指す。
授業の進め方・方法:
①授業は、講義とグループワークを中心に行う。
②1回の授業の内、前半2/3は教科書を、後半1/3は『現代文重要キーワード』を扱う。
③新しい教材に移る前に必ず小テストを行う。3回の小テストを予定している。
④授業内容によっては課題を課し、提出を求める場合がある。
注意点:
①前もって教材を読み、分からない語彙などは事前に調べてくること。
②試験と小テストと課題提出に基づいて評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
『現代文重要キーワード』
授業の方針、『重要キーワード』の取り組み方、小テスト・期末テストに関する諸注意等を理解する。
2週 評論①見田宗介「鏡の中の現代社会」
『現代文重要キーワード』
環境や文化が異なる人々の生活、思考、心情を理解する。
3週 評論①見田宗介「鏡の中の現代社会」
『現代文重要キーワード』
「近代」という時代性について理解する。
4週 評論①見田宗介「鏡の中の現代社会」
『現代文重要キーワード』
本論の意見の妥当性を検討し、自分の意見を述べる。
5週 『現代文重要キーワード』
小テスト
これまでの学習の理解度を自身で把握する。
6週 文学作品①村上春樹「ねむり」
『現代文重要キーワード』
登場人物の心情を理解する。
7週 文学作品①村上春樹「ねむり」
『現代文重要キーワード』
物語の時代・背景を理解する。
8週 文学作品①村上春樹「ねむり」
『現代文重要キーワード』
物語の有する謎について考察し、論拠をもって自分の意見を述べる。
2ndQ
9週 文学作品①村上春樹「ねむり」
『現代文重要キーワード』
作品間のつながりや、作家について理解する。
10週 『現代文重要キーワード』
小テスト
これまでの学習の理解度を自身で把握する。
11週 評論②今村仁司「抗争する人間」
『現代文重要キーワード』
暴力の生じる際の人間の心の動きや構造を理解する。
12週 評論②今村仁司「抗争する人間」
『現代文重要キーワード』
本論の意見の妥当性を検討し、自分の意見を述べる。
13週 評論②今村仁司「抗争する人間」
『現代文重要キーワード』
本論のいう「倫理的努力」の実践の具体例を述べ、その実現可能性を検証する。
14週 『現代文重要キーワード』
小テスト
これまでの学習の理解度を自身で把握する。
15週
総括
これまでの授業で得た知識を深め直し、さらなる理解に至る。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前2,前3,前4,前11,前12,前13,前15
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前9,前11,前12,前13,前15
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前9,前11,前12,前13

評価割合

試験課題小テスト態度合計
総合評価割合50102020100
評価項目1,2,34010201585
評価項目41000515