概要:
対象作家に関する様々なテクストや映画等を読解・鑑賞し、そこから社会の諸問題について自分の意見を持ち、表明できることを第1の目標とする。そのためにほぼ毎回の授業で課題を課し、中間試験のかわりとして小レポートを作成してもらう予定である。
課題と小レポートをこなすなかで新たな発想や他者の視点の理解に努め、整理した情報を基に自分の思いや考えが効果的に伝わるよう論理の構成や展開、表現方法の工夫を重ねていくことが大切である。
半年間の授業を通じて読み、書くことによってものの見方・感じ方・考え方を深め、自らの問いを発見してほしい。
授業の進め方・方法:
①テキストとプリント等を使って授業を行う。配布するプリントは必ず保管し、復習できるようにすること。
②授業のなかで課題を提示し、ほぼ毎週、自分なりの考えを短い文章で書いてもらう予定である。この課題も成績に反映されるので、未提出がないように気をつけること。
③課題の講評と解説を組み合わせて講義するので、課題には積極的に取り組むこと。
④中間試験は行わず、かわりとして小レポートを提出してもらう。
⑤試験は前期期末のみ行う。
注意点:
何事にも興味・関心を持つことが大切である。
文芸テクストを単に読み流すのではなく、その読書体験をきっかけにして、自らの感覚を研ぎ澄まし、思考を深めることを心がけてほしい。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方、レポートの取り組み方等を把握し、対象作家に関する基本情報を理解する。
|
2週 |
(1)「風博士」を読解する。 |
Farceについて理解する。(MCC)
|
3週 |
(2)「風博士」を読解する。 |
Farceについて理解し、小説の構造を分析する。(MCC)
|
4週 |
(1)「ふるさとに寄する讃歌」を読解する。 |
「ふるさとに寄する讃歌」の構造について理解する。(MCC)
|
5週 |
(2)「ふるさとに寄する讃歌」を読解する。 |
対象作家独自の〈ふるさと〉という概念について理解する。(MCC)
|
6週 |
(1)『吹雪物語』を読解する。 |
『吹雪物語』のテーマについて理解する。(MCC)
|
7週 |
(2)『吹雪物語』を読解する。 |
『吹雪物語』のテーマを1930年代の社会状況と関連させて分析する。(MCC)
|
8週 |
「桜の森の満開の下」を読解する。(オンデマンド) |
演劇や映画等に再編される「桜の森の満開の下」を〈ウツ・ロ・ヒ〉という着想から考察する。(MCC)
|
2ndQ |
9週 |
(1)映画鑑賞「カンゾー先生」 |
対象作家原作の映画を鑑賞し、そのテーマについて自分の意見をまとめる。(MCC)
|
10週 |
(2)映画鑑賞「カンゾー先生」 |
映画を踏まえ、〈戦争〉と〈性〉の関わりについて考察する。(MCC)
|
11週 |
「日本文化」を撮影する。 |
写真を撮ることで日本文化に関する理解を深める。(MCC)
|
12週 |
「日本文化私観」を読解する。 |
日本文化や伝統にまつわる〈対-形象化の論理〉を理解する。(MCC)
|
13週 |
探偵小説の謎解きに挑戦する。 |
探偵小説を読解し、トリックの構造を理解する。(MCC)
|
14週 |
「不連続殺人事件」を読解する。 |
探偵小説が孕んでいるアポリアを実感しながら「不連続殺人事件」の特質を理解する。(MCC)
|
15週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、解答のポイントを確認する。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前12,前13,前14 |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前12,前13,前14 |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14 |