到達目標
MCC Ⅲ-1
評価項目1 ヨーロッパ諸国の発展と成長の原因を理解できる
評価項目2 19世紀日本を含むアジア諸国による近代化への抵抗と受容の過程を理解できる
評価項目3 帝国主義諸国による対立から戦争に至る経緯について理解できる
激動する世界情勢の中で、価値観が揺らぎ確実に道を示してくれる基準や思想なども存在を疑われて久しい。その中で、世界の歴史を学ぶのは大変重要である。過去の人々もまた、生きてきた環境の大きな変化、信じてきた価値観の変容および消滅などを経験してきたのである。そうした人々の営為を知る意味は大きい。また、現在の科学技術の変化は大変急速で、昔のことを学ぶなど何の価値もないと思う向きもあるがこれは大きな間違いである。科学技術は過去からの積み重ねが非常に大きく、携わった人の社会・思想がその成果の密接に結びついていることが多い。歴史を学ぶことで、科学技術の新しいヒントを得ることも可能である。こうしたことを考えつつ、授業にのぞんでもらいたい。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | ヨーロッパ諸国の発展と成長の原因を理解できる。 | ヨーロッパ諸国の発展と成長の原因について、一定程度理解できる。 | ヨーロッパ諸国の発展と成長について理解できない。 |
評価項目2 | 19世紀日本を含むアジア諸国による近代化への抵抗と受容の過程を理解できる | 19世紀日本を含むアジア諸国による近代化への抵抗と受容について一定程度理解できる | アジア諸国の近代化への抵抗と受容について理解できない |
評価項目3 | 帝国主義諸国による対立から戦争に至る経緯について理解できる | 帝国主義諸国による対立から戦争に至る経緯について一定程度理解できる | 帝国主義諸国による対立から戦争に至る経緯を理解できない |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(R6) 2A グローバルな観点・他文化理解
教育方法等
概要:
歴史上の大きな事件、重要な人物の動向をおさえつつ、科学技術史の発展について注目すべき事象を適宜とりあげる。
授業の進め方・方法:
講義では、教科書に基づき理解に資するためのパワーポイントや映像を適宜用いる。中間試験(50%)と定期試験(50%)で評価する。
注意点:
教科書中の該当個所に授業前十分目を通しておくこと、過去は常に現在とつながっていることを意識すること
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス・近代以前の世界 |
1年間の授業についての説明 および近代以前の日本を含めた世界各地域の共通点と違いについて理解できる
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2週 |
ヨーロッパ・近世から近代へ |
ヨーロッパにおいて、大きく成長した国とそうでない国の差異を理解できる
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3週 |
ヨーロッパとイギリスによる覇権への道 |
ヨーロッパ、特にイギリス発展の原因について理解できる(MCC)
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4週 |
アジアの諸王朝 |
中国をはじめアジア諸国家の発展について理解できる(MCC)
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5週 |
産業革命 |
産業革命の技術的・社会的背景を理解できる(MCC)
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6週 |
フランス革命 |
フランス革命のもたらした成果と悲惨さを理解できる(MCC)
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7週 |
アメリカの独立と発展 |
アメリカ独立と発展の影響について理解できる(MCC)
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8週 |
中間試験 |
これまでの授業内容の理解程度をはかる
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2ndQ |
9週 |
日本の近代化 |
近代日本の光と影について理解できる(MCC)
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10週 |
帝国主義諸国の争覇(MCC) |
帝国主義国同士の対立や協力の過程について理解できる()
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11週 |
植民地化への抵抗(1) |
植民地化された文明と社会について理解できる(MCC)
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12週 |
植民地化への抵抗(2) |
植民地化された文明と社会、それに対する抵抗について理解できる(MCC)
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13週 |
第一次世界大戦への道 |
第一次世界大戦に至る経緯について理解できる(MCC)
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14週 |
第一次世界大戦 |
第一次世界大戦の勃発と経緯について理解できる(MCC)
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15週 |
学習のまとめ |
これまで学習成果を改めて復習し身につける
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 社会 | 社会 | 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前5,前6,前7,前11 |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | 前9,前10,前13,前14 |
第二次世界大戦以降、冷戦の展開と終結、その後現在に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | 前4,前12 |
評価割合
| 試験 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
評価項目1 | 30 | 30 |
評価項目2 | 35 | 35 |
評価項目3 | 35 | 35 |