到達目標
MCC V-D-1
評価項目①:与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測できる。
評価項目②:サブルーチンの概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。
MCC V-D-2
評価項目③:コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを理解し、基本的なデータ構造の概念と操作を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目① | 複雑なソースコードでも、正確に動作を予測できる。 | 基本的な構造を持つソースコードについて、入力と出力の関係を正確に理解し、動作を予測できる。 | ソースコードの構造を正しく読み取ることができず、処理の流れや動作の予測が困難である。 |
評価項目②: | 再帰関数の仕組みを深く理解し、適切に設計・実装できる。 | 基本的な再帰関数を記述し、正しく動作させることができる。 | 再帰関数の構文や使い方を十分に理解しておらず、コードの記述が不正確である。 |
評価項目③: | 複数のデータ構造の特性・適用場面・利点と欠点を理解している。 | 基本的なデータ構造の構造や使い方を説明できる。 | データ構造の種類や特徴の区別がついておらず、具体的な説明が困難である。 |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(R5までのDP) R5までDP_4 情報技術の修得
教育方法等
概要:
この科目では、C言語を用いて関数、再帰、ポインタ、構造体を復習し、連結リストや木構造といった基本的なデータ構造を実装する力を身につけます。演習を通して、プログラムの動作理解や効率的な実装方法を学びます。
授業の進め方・方法:
【授業の進め方】2年次までに学んだ内容の理解を深めるため、関数やポインタなどの基礎事項については、まず学生に問題を解かせたうえで、教員が解説を行います。リスト構造や木構造といった新しい内容については、教員が代表的な例を説明し、その後、課題に取り組む演習形式で理解を深めていきます。
【評価方法】
試験:80%(中間:評価項目①と② ; 期末:評価項目③), 課題: 20%
注意点:
オフィスアワーとして月曜日16時20分から17時として設定しているため、理解できない内容があれば質問に来ること。また、オフィスアワー以外の時間であっても事前にOffice Teamsのチャットなどにより連絡しても良いです。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
科目について理解する。演習環境を備える。
|
2週 |
C言語プログラミングの復習 |
C言語で関数を用いたプログラミングを作成、デバッグと実行することができる。
|
3週 |
再帰関数(1) |
プログラミングにおける再帰処理の基礎について理解できる。
|
4週 |
再帰関数(2) |
再帰的な数学式を理解し、計算できる。実課題を再帰的関数として表現し、プログラムを実装できる。
|
5週 |
ポインタの復習 |
ポインタの概念を理解できる。
|
6週 |
ポインタと関数の復習、ポインタの演算 |
関数間でのポインタの取り扱いについて理解できる。ポインタ変数の演算について理解できる。
|
7週 |
構造体の復習 |
構造体について十分に理解でき、プログラムを実装できる。
|
8週 |
まとめ、評価 |
週1から週7までの内容を十分に理解できる。
|
2ndQ |
9週 |
連結リスト(1) |
連結リストの基礎のついて理解でい、データを追加するプログラムを実装できる。
|
10週 |
連結リスト(2) |
リストのデータを表示するプログラムを実装できる。
|
11週 |
連結リスト(3) |
リストよりデータを削除する、更新するプログラムを実装できる。
|
12週 |
連結リスト(4) |
双方向リスト、循環リストと多重リストについて理解できる。
|
13週 |
木構造(1)
|
2分探索木を中心に木構造について理解できる。
|
14週 |
木構造(2)
|
2分探索木にデータを追加するプログラムを実装できる。
|
15週 |
まとめ |
週9から週14までの内容を十分に理解できる。
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4 |
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。 | 4 | 前1,前2,前5,前6,前7,前8 |
ソフトウェア | コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
評価割合
| 課題 | 試験 | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 80 | 100 |
評価項目①、評価項目② | 10 | 40 | 50 |
評価項目③ | 10 | 40 | 50 |