実験・実習IIIB

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 実験・実習IIIB
科目番号 j0310 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 和﨑 浩幸,丸山 真佐夫

到達目標

・Raspberry Pi 上でソフトウェア開発ができるように、環境を整えることができる。
・標準的なインターフェースについて理解し、利用することができる。
・初歩的なIoTプログラミングについて理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
I2C、SPIによる周辺デバイス制御I2C、SPIなどの標準的なインターフェースについて理解し、自ら考えてプログラミンができる。I2C、SPIなどの標準的なインターフェースを利用する方法を調べて、プログラミングできる。I2C、SPIなどの標準的なインターフェースを利用したプログラミングができない。
PWM制御ラズパイのハードウェアPWMの設定方法を理解し、自ら考えてプログラミングできる。ラズパイのハードウェアPWMを利用する方法を調べて、プログラミングできる。ラズパイのハードウェアPWMを利用したプログラミングができない。
IoTプログラミングの基礎Node-REDのフロー制御について理解し、自らが必要なプログラムを記述して取り込むことができる。Node-REDのフロー制御について理解し、遠隔のデータ送受信ができる。Node-REDのフロー制御が理解できず、遠隔のデータ送受信ができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R5までのDP) R5までDP_1 科学技術の基礎知識・応用力の修得・活用
準学士課程(R5までのDP) R5までDP_4 情報技術の修得

教育方法等

概要:
Raspberry Pi 3とI2CやSPIインターフェースでLCDやA/D変換器などを接続して制御を行う。また、PWM制御について学ぶ。
最後に、Node-REDによるMQTTサーバを利用した簡単なIoT実験を行う。
授業の進め方・方法:
Raspberry Pi を1人1台ずつ用いて実験を進める。
指示に従って必要な操作を行い、各種ソフトウェアのインストールと設定を行う。
簡単なプログラムを書いて、I/Oの制御を行う。
Node-REDを用いて、フローによる簡単な遠隔制御を行う。
注意点:
積極的に課題に取り組むこと。
各授業時間ごとに、実施した内容を作業報告書として作成し、次回の授業時間までに提出すること。
各インターフェースに接続されているデバイスの仕様を理解した上で、プログラミングに臨むこと。
Node-REDはフローを作成することで、簡単にさまざまなプロトコルに対応できる便利なツールである。目的に応じて、自らプログラムを作成してフローに取り込むようにすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
OS等のアップデート実施
OSなどのソフトウェアを最新に保てる。
2週 ハードウェアPWMによるサーボモータ制御を行う。 PWM制御について理解できる。
使用するサーボモータに合わせて適切にハードウェアPWMの設定ができる。
3週 同上 同上
4週 I2Cインターフェースで接続された気温・気圧センサからデータを取得する。 I2Cインターフェースについて理解できる。
センサからのデータ取得方法について理解し、データが取得できる。
5週 同上 同上
6週 同上 同上
7週 同上 同上
8週 第7週目までの作業内容のまとめ 作業報告書の整理・作成ができる。
4thQ
9週 SPIインターフェースでA/D変換器から値を読み込む。 SPIインターフェースについて理解できる。
A/D変換器から値を読み取るプログラムが作成できる。
10週 同上 同上
11週 同上 同上
12週 MQTTについて調査し、その仕組みを理解する。
Node-REDを導入する。
MQTTについて理解する。
Node-REDのインストールができる。
13週 Node-REDでMQTTサーバ経由でA/D変換値を取得して、WEB上に表示する。 MQTTサーバを利用して、データの送受信ができる。
14週 Node-REDでMQTTサーバ経由でA/D変換値を取得して、サーボモータを制御する。 MQTTサーバを利用して、遠隔制御ができる。
15週 ここまでの作業内容(主にアプリケーション作成)のまとめ 作業報告書の整理・作成ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。4
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。4
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。4
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。4
論理回路などハードウェアを制御するのに最低限必要な電気電子測定ができる。3
標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。4
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。4
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。4

評価割合

作業報告書合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00