概要:
本講義は、グラフィックデザインを中心に活動している教員による授業である。
本講義では、メディアデザインの概要を学習し、社会で実践されているメディアデザインのプロセスに準じたプロトタイプ作成を体験学習するものである。「学校を紹介するメディアデザイン」をテーマに、調査分析・課題発見・情報構成・発想・表現・情報伝達の一連を体験する。Web、映像、アニメーション、3DCG、立体物、紙媒体など、表現手段は問わず、前半の調査分析から発見された課題を解決するために、自身またはチームで表現できる最適な手段を選んで、プロトタイプを完成させる。
授業の進め方・方法:
1. メディアデザインの概要理解(デザインの意味、メディアの可能性)
2. メディアデザインのプロセス理解(ユーザ中心設計、デザイン思考)
3. テーマについての理解(ブレスト・調査計画・調査分析・課題抽出)
4. 発想の展開(コンセプト・設定課題・解決案・プロトタイプ計画・制作提案)
5. ラピッドプロトタイピング(情報構成・アイデア展開・制作)
6. プロトタイプ評価(プレゼンテーション、評価調査)
注意点:
表現方法は問わないが、自らまたはチームでプロトタイプを作成するために必要な手段を検討し、足りない技量を自主的に習得すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
メディアデザインの概要理解 デザインの意味、メディアの可能性 |
メディアデザインの概要理解、デザインの意味、メディアの可能性について理解できること
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2週 |
メディアデザインのプロセス理解 ユーザ中心設計・デザイン思考 |
メディアデザインのプロセス理解、ユーザ中心設計・デザイン思考について理解できること
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3週 |
テーマ理解① ブレーンストーミング・調査チーム編成 |
テーマを理解した上で、ブレーンストーミング・調査チーム編成ができること
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4週 |
テーマ理解② 調査計画 情報収集整理・分析・インフォグラフィックス |
テーマを理解した上で、調査計画、情報収集整理・分析し、インフォグラフィックス表現につなげられること
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5週 |
テーマ理解③ 調査報告、相互評価 |
テーマを理解した上で、調査報告、相互評価ができること
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6週 |
発想展開① ブレーンストーミング・コンセプト・プロトタイプ案・制作チーム編成 |
発想展開として、ブレーンストーミング・コンセプト・プロトタイプ案・制作チーム編成ができること
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7週 |
発想展開② 課題設定・解決案・プロトタイプ計画 |
発想展開として、課題設定・解決案・プロトタイプ計画ができること
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8週 |
発想展開③ 制作提案発表・相互評価 |
発想展開として、制作提案発表・相互評価ができること
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4thQ |
9週 |
ラピッドプロトタイピング① 情報構成・アイデア展開・制作 |
ラピッドプロトタイピングにおける情報構成・アイデア展開・制作について理解できること
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10週 |
ラピッドプロトタイピング② 情報構成・アイデア展開・制作 |
ラピッドプロトタイピングにおける情報構成・アイデア展開・制作を進められること
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11週 |
ラピッドプロトタイピング③ 情報構成・アイデア展開・制作 |
ラピッドプロトタイピングにおける情報構成・アイデア展開・制作を進められること
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12週 |
ラピッドプロトタイピング④ 情報構成・アイデア展開・制作 |
ラピッドプロトタイピングにおける情報構成・アイデア展開・制作を進められること
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13週 |
プロトタイプ評価① 中間発表・相互評価・評価調査計画 |
プロトタイプ評価における中間発表・相互評価・評価調査計画について理解できること
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14週 |
プロトタイプ評価② 調査分析・改善計画・制作 |
プロトタイプ評価における調査分析・改善計画・制作について理解できること
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15週 |
プロトタイプ評価③ 調査分析・改善計画・制作 |
プロトタイプ評価における調査分析・改善計画・制作の一連を進められること
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16週 |
プロトタイプ評価④ 最終発表・相互評価 |
プロトタイプ評価における最終発表・相互評価ができること
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | その他の学習内容 | メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。 | 4 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 4 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 4 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 4 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 4 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 4 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 4 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 4 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 4 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 4 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 4 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 4 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 4 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 4 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 4 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 4 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 4 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 4 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 4 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 4 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 4 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 4 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 4 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 4 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 4 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 4 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 4 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 5 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 5 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 5 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 4 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 4 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 4 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 4 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 4 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 4 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 4 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 4 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 4 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 5 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 4 | |
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。 | 4 | |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 4 | |
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。 | 4 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 3 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 4 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 5 | |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 5 | |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 5 | |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 5 | |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 5 | |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 5 | |