計測システム

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 計測システム
科目番号 j0720 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 SAPKOTA ACHYUT

到達目標

センサーネットワーク、IoTの構築方法、アナログ・デジタル変換、信号変換,ノイズ除去の基本を学び、
計測システムの構築法に関して理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1センサーネットワークを設計できる。センサーネットワークの設計がある程度できる。センサーネットワークの設計ができない。
評価項目2信号変換要素について論ずることができる。信号変換要素について論ずることある程度ができる。信号変換要素について論ずることができない。
評価項目3計測システムのソフト・ハードが実装できる。計測システムのソフト・ハードの実装がある程度できる。計測システムのソフト・ハードの実装ができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R5までのDP) R5までDP_1 科学技術の基礎知識・応用力の修得・活用
準学士課程(R5までのDP) R5までDP_4 情報技術の修得
JABEE B-2 専門分野の知識と能力
JABEE B-4 実験・実習による実践的技術

教育方法等

概要:
計測なくして,科学はないといわれた,情報システムの中核である計測システムについて,
センサーネットワーク、IoTの実際,アナログ・計装アンプ・デジタル変換の基本を講義しながら
計測システムの構築法に関して、講義と演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
・センサーネットワーク概要 センサーネットワークとIoT
・アナログ信号
・信号変換要素
・計装アンプとノイズ
・計測システム設計法、実装、評価
について、講義と演習により理解を深める。
注意点:
データの持つ意味、確からしさ、時系列信号と数理、計測システム設計法をマスターして、情報物理を理解できるようにすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 センサーネットワーク概要 最先端のセンサーネットワークを理解する。
2週 計測システとは  計測システムの各要素について理解する。
3週 アナログ信号とノイズ1 電磁誘導,反射,熱雑音等の
4週 アナログ信号とノイズ2 ノイズ除去方法について理解する.
5週 電気機械系 電気,機械インピーダンスについて理解する.
6週 ホィートストンブリッジ1 ホィートストンブリッジについて理解する.
7週 ホィートストンブリッジ2 ホィートストンブリッジが扱えるようにする.
8週 差動増幅系 差動増幅、計装アンプについて理解する.
4thQ
9週 コモンモードノイズ除去 ノイズ除去の実際について理解する.
10週 PT100による温度計測 白金抵抗体による温度計測を理解する.
11週 計測システム設計法1 計測システム開発キットを用いて,温度計測システム
開発の計画を立てる.
12週 計測システム設計法2 ホィートストンブリッジ,軽装アンプを用いて
計測システムの設計法を理解する.
13週 計測システム設計法3 実際の計測システムを設計する。
14週 計測システム実装 温度や湿度の計測システムを設計し、実装する。
15週 計測システム実装 温度や湿度の計測システムを設計し、PICのAD変換を用いて実装する。
16週 計測システム評価 計測したデータを時系列信号処理して、現象を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。4
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。4
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。4
網目電流法を用いて回路の計算ができる。4
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4
理想変成器を説明できる。4
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4
情報系分野計算機工学コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。4
入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。4
コンピュータシステムネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。4
その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。5
トランジスタなど、ディジタルシステムで利用される半導体素子の基本的な特徴について説明できる。5
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】論理回路などハードウェアを制御するのに最低限必要な電気電子測定ができる。5
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。4
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。4
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。4
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。4
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。4

評価割合

試験作品合計
総合評価割合9010100
専門的能力90090
実験実習01010