現代の社会

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 現代の社会
科目番号 0009 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 浅子和美ほか8名(2016)『高等学校 新現代社会』 帝国書院,630円。/帝国書院編集部編(2016)『標準高等地図-地図で読む現代社会』帝国書院,1345円。
担当教員 武長 玄次郎,川元 豊和

到達目標

"1 現代の社会を理解するための基礎的・基本的な知識を身につけることができる。
2 現代社会における様々な課題について,それらの原因・背景・影響等を多面的に考察し,理解を深めることができる。
3 提示された地図や表,写真等の情報を読み取り,空間的・視覚的に理解ができる。"

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代社会を理解するための基本的なことがらについて説明できる。 現代社会を理解するための基本的なことがらについて理解を深めることができる。 現代社会を理解するための基本的なことがらについて理解が深められない。
評価項目2現代社会の様々な事象について多面的に説明することができる。 現代社会の様々な事象について多面的に考察し,理解を深めることができる。 現代社会のさまざまな事象について多面的に考察したり,理解を深めることができない。
評価項目3提示された図・表や写真について,その内容を説明できる。 提示された図・表や写真について,その内容を考察し,理解を深めることができる。 提示された図・表や写真について,その内容を考察したり,理解を深めることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代社会の基本的な問題について学び,理解を深めていく。その中で,一つの問題に対して多様な見解があることを紹介していく。様々な意見の中で,自分の社会問題に対する考えを明確にし,より公正な社会を他者とともに築いていくために,自分はどう行動すべきか考えていく。このように,より良い共生社会を目指し,築き上げる能力を養っていく。
授業の進め方・方法:
基本的には講義形式であるが,積極的な授業参加を望む。本科目の特性から地図や写真等のビジュアル資料を多用するため,パワーポイントを使用し,授業を進める。
注意点:
現代社会では,常にさまざまな問題が発生し,進行している。そのような社会を理解するためには,基礎的・基本的な知識を確実に身につけることが大切である。それらの基礎的・基本的な知識を深めながら,新聞やテレビなどの報道などにも関心を持ってほしい。そこで生じている社会的事象について,その原因・理由や歴史的背景等を様々な角度から考察していくことも重要である。そのうえで,現代社会のさまざまな課題について主体的にとらえ,望ましい行動がとれるようになることが一層大切である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 現代の社会をとらえる視点
・現代社会の学習の目的と意義について理解する。
2週 国際社会における国家
・国家の基本的な定義および様々な国家体制の存在を理解する。
3週 日本の領土問題(1)
・日本をとりまく領土問題についてその地理的・歴史的背景を理解する。
4週 日本の領土問題(2)
・日本の領土問題について多様な意見を知るとともに,国際法の意義を理解する。
5週 民族と宗教
・民族および宗教の基本的な定義および多様な民族や宗教の存在を理解する。
6週 民族と宗教-世界宗教-
・世界宗教の基本的な特徴について理解する。
7週 民族と宗教-民族宗教-
・民族宗教の基本的な特徴について理解する。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 答案返却・よりよく生きるとは
・よりよく生きることに関心をもち,幸福と正義のあり方から思考したことを表現できる。
10週 学ぶとは
・学ぶことの意義を,近代科学における真理の探究方法や自他との関係から理解する。
11週 日本人の思想
・日本における思想の変遷を異文化との関係を通して理解する。
12週 近代立憲主義の原理
・近代立憲主義を,国家,国民主権,基本的人権と権力分立,法の支配から理解する。
13週 近代立憲主義の広がり
・近代立憲主義の広がりについて,市民革命以降に確立されてきた考え方を通して理解する。
14週 法の考え方
・民主社会の実現のために,法の支配の原理があることを理解する。
15週 前期定期試験
16週 答案返却・まとめ
・前期の学習内容を振り返り,現代社会の諸課題について多様な意見の存在を理解する。
後期
3rdQ
1週 日本国憲法
・日本国憲法における三大原理を確認し,民主社会の実現に向けた取り組みについて理解する。
2週 国会の役割と責任
・国会の役割やしくみを確認し,国会と行政権,司法権との関係や国会の課題を理解する。
3週 内閣と行政の役割と責任
・内閣と行政の役割や議院内閣制のしくみ,行政の活動を理解し,行政の課題について考察する。
4週 司法の役割と責任
・司法の役割や裁判のしくみ,違憲審査権などを理解し,司法制度改革について考察する。
5週 選挙制度とその課題
・民主社会における政治参加や選挙の意義を理解し,選挙制度の課題を考察する。
6週 経済活動と市場経済の考え方
・市場経済の考え方を通して,経済の循環や価格の決まり方について理解する。
7週 市場の限界
・市場経済と政府のかかわりについて理解し,資源の適正な配分について考察する。
8週 後期中間試験・経済の大きさと変動
・景気や物価の変動について理解し,物価の変動が生活に及ぼす影響を考察する。
4thQ
9週 日本経済の変遷と課題
・日本経済の変遷の概略を理解し,今後の日本経済の課題について考察する。
10週 グローバル化が進む世界経済
・グローバル化が進む世界経済の進展を確認し,国際金融の動向について理解する。
11週 経済格差と南北問題
・国家間の格差を理解するとともに,格差を是正するしくみや取り組みを理解する。
12週 経済格差と人口問題
・世界人口の分布や規模を確認し,その変動で生じる諸問題について理解する。
13週 人間の活動と環境問題
・人間の営みにより生じている環境問題が,人間の営みをおびやかしている現状について理解する。
14週 地球環境の変化-地球温暖化-
・環境問題への取り組みを理解し,国際的な協力体制の必要性とあり方について考察する。
15週 後期定期試験
16週 答案返却・まとめ
・1年間の学習を振り返り,現代社会の課題と今後の自分の生き方についての考えを深める。

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000