概要:
・情報工学科において,最初に計算機に慣れることは非常に重要なことである.
・本講義は,最初に本講義にて用いる計算機に慣れることに重点を置いた演習科目と位置付ける.
・まずは,本講義において用いられる計算機を用いてできることを理解し,LINUXコマンドによるファイル操作などについて学んだ後に,Emacs(テキストエディタ)を用いたC言語プログラミングを導入する.
・本講義では,C言語プログラミングに慣れることに主眼を置き,基本となるプログラム表現を取り扱う.
授業の進め方・方法:
・本講義は,演習を中心とした授業とする.
・基本的には配布プリントにより,演習課題を行う形を取る.
・わからない場合には,まずは教科書を使って「自分自身で調べる」ことが大切である.
どうしてもわからない場合には,学生同士で助け合いながら解決することも有効である.
・成績の算出方法:中間試験と定期試験を実施し,試験成績(2回の試験の平均点)を70%,課題(主にレポート)の成績を30%として総合評価する.
注意点:
・本講義は「コンピュータ入門Ⅰ」との対応関係がある.よって,必要に応じて左記科目において取り扱った内容について,本科目において積極的に取り扱う.
・本演習においては,計算機に触れる時間をより多く持つことが大切である.特に,プログラミングにおいては,
「サンプルプログラムを入力して,その結果を確認すること」,「サンプルプログラムを改良して,結果の出方を確認すること」を
積み重ねることで『与えられた課題に対するプログラムを作成』できるようにつなげていく流れを作ること.
・本講義にて学習した内容については,後期開講の「コンピュータ演習Ⅱ」にて必須となるため,夏季休業においても練習を行うと良い.
(※連絡先:吉澤 yoshizawa@j.kisarazu.ac.jp:事前にメールなどにより調整を行った上で質問に応じる)
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス・まずは計算機に触れてみる. |
計算機を立ち上げることができ,計算機でできることを理解できる.
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2週 |
計算機に触れた上で,何ができるかを理解する. |
計算機でできることをより理解できる.(特にメール,その他アプリケーションに関する把握までできる)
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3週 |
計算機に触れた上で,何ができるかを理解する. |
計算機でできることをより理解できる.(特に「表計算」「文書」「プレゼンテーション」に関するアプリケーションに関する把握までできる)
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4週 |
LINUXコマンドを使って,プログラム作成のためのツールやEmacsエディタの使い方を理解する. |
LINUXコマンドの使い方がわかる
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5週 |
LINUXコマンドを使って,プログラム作成のためのツールやEmacsエディタの使い方を理解する. |
LINUXコマンドの使い方がより理解できる
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6週 |
プログラミングとは? (C言語のサンプルプログラムの作成) |
プログラミングについて理解できる.
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7週 |
プログラミングとは? (C言語のサンプルプログラムの作成) |
プログラミングについて演習を通して理解できる.
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8週 |
前期中間試験 |
前期中間試験までの学習内容
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2ndQ |
9週 |
連接手順・選択手順について(1) |
連接手順・選択手順について,サンプルプログラミングを作成し,結果を確認できる.
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10週 |
連接手順・選択手順について(2) |
連接手順・選択手順について,サンプルプログラミングを改良し,結果の変化を確認できる.
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11週 |
連接手順・選択手順について(3) |
連接手順・選択手順に関する課題について,プログラミングを作成できる.
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12週 |
反復手順について(1) |
反復手順について,サンプルプログラミングを作成し,結果を確認できる.
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13週 |
反復手順について(2) |
反復手順について,サンプルプログラミングを改良し,結果の変化を確認できる.
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14週 |
反復手順について(3) |
反復手順に関する課題について,プログラミングを作成できる.
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15週 |
前期の振り返り |
前期の学習範囲について理解できる.
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16週 |
前期定期試験(答案返却) |
前期に学習した全範囲の学習内容
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。 | 3 | |
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。 | 3 | |
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。 | 3 | |
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。 | 3 | |
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。 | 3 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している | 3 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 変数の概念を説明できる。 | 3 | |
データ型の概念を説明できる。 | 3 | |
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 3 | |
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。 | 3 | |
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。 | 3 | |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 3 | |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 3 | |
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。 | 3 | |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 3 | |
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。 | 1 | |
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。 | 1 | |
プログラミング言語は計算モデルによって分類されることを説明できる。 | 1 | |
主要な計算モデルを説明できる。 | 1 | |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。 | 2 | |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。 | 2 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。 | 2 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。 | 2 | |
ソフトウェア | アルゴリズムの概念を説明できる。 | 2 | |
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。 | 2 | |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。 | 3 | |