電子計算機Ⅱ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電子計算機Ⅱ
科目番号 0018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材
担当教員 栗本 育三郎

到達目標

・基本的なコンピュータの構造を説明できる。
・ALUを設計できる。
・シフターを設計できる。計算機構を説明できる。
・命令フェッチ、デコード、実行プロセスが説明できる。
・チームの一員としての責任を自覚し、相互に協力しながら、ALUを設計製作できる。


ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的なコンピュータの構造を人に説明できる。基本的なコンピュータの構造をある程度説明できる。基本的なコンピュータの構造をある程度説明できない。
評価項目2ALUを設計できる。ALUをある程度設計できる。ALUをある程度設計できない。
評価項目3シフターを設計できる。計算機構を人に説明できる。シフターをある程度設計できる。計算機構をある程度説明できる。シフターをある程度設計できない。計算機構をある程度説明できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-1 基礎知識と論理的思考能力
JABEE B-2 専門分野の知識と能力
JABEE D-3 チームワークによる問題解決
準学士課程 2(1) 基礎知識と論理的思考能力
準学士課程 2(2) 専門分野の知識と能力
準学士課程 4(2) 協力し行動する力

教育方法等

概要:
計算の原理からはじめて、電子計算機の基本構造、ALU、ゲート、レジスタ、シフターの設計製作手法を理解させる。
授業の進め方・方法:
電子計算機の本質を、設計製作評価を通じて、理解できるようにする。
注意点:
計算機の本質を理解するように務めること。NAND回路などの基本論理回路を理解すること。論理式を利用できるようにすること。システム思考法を身につけること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・ コンピュータの内部構造の設計 ・ コンピュータの内部構造を3バス形式で設計する。
2週 ・ コンピュータの内部構造を3バス形式で設計する。
3週 ・ コンピュータの内部構造を3バス形式で設計する。
4週 ・ ゲート・レジスターユニットの設計 ゲートレジスタユニットの設計
5週 ゲートレジスタユニットの設計
6週 ゲート・レジスタユニットの製作 ゲートレジスタユニットの製作
7週 ゲートレジスタユニットの製作
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 ゲートレジスタユニットの製作



10週 ゲートレジスタユニットの製作
11週 ゲートレジスタユニットの製作
12週 ゲートレジスタユニットの製作
13週 ゲートレジスタユニットの製作
14週 ゲートレジスタユニットの製作
15週 ALUの設計 ・ ALUの設計手法について、真理値表より、論理式を導出して、NANDのみで設計する。
・ クラス全員で8ビットALUの設計を行う。
16週 ALUの設計 ・ ALUの設計手法について、真理値表より、論理式を導出して、NANDのみで設計する。
・ クラス全員で8ビットALUの設計を行う。
後期
3rdQ
1週 NビットのALU設計 ・ クラス全員で8ビットALUの設計を行う。
2週 ・ クラス全員で8ビットALUの設計を行う。
3週 ・ クラス全員で8ビットALUの設計を行う。
4週 ・ クラス全員で8ビットALUの設計を行う。
5週 NビットのALU製作 ・ クラス全員で8ビットALUの設計を行う。
6週 ・ クラス全員で8ビットALUの設計を行う。
7週 NビットのALU製作 ・ クラス全員で8ビットALUの製作を行う。
8週 後期中間試験 理解度のチェックを行う。
4thQ
9週 NビットのALU製作 クラス全員で8ビットALUの製作を行う。
10週 NビットのALU製作 クラス全員で8ビットALUの製作を行う。
11週 NビットのALU製作 クラス全員で8ビットALUの製作を行う。
12週 シフターの設計 算術シフト・論理シフトについてNANDを用いて設計する
13週 ・ シフターの製作 算術シフト・論理シフトについてNANDを用いて製作する
14週 ・ ALU・シフタの評価 ・ ALU・シフタの動作評価を行う.
15週 ・ 仮想計算機の製作と評価 仮想計算機のデータ構造とアルゴリズムを設計する。
・ レジスタ郡、メモリ、演算部、命令フェッチ、命令デコードを作成する
16週 ・ 仮想計算機の製作と評価 仮想計算機のデータ構造とアルゴリズムを設計する。
・ レジスタ郡、メモリ、演算部、命令フェッチ、命令デコードを作成する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系計算機工学論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。4前15
与えられた簡単な組合せ論理回路の機能を説明することができる。4前16,後1
組合せ論理回路を設計することができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。4前5
レジスタやカウンタなどの基本的な順序回路の動作について説明できる。4前6
簡単な順序回路を設計することができる。4前4,前5,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
五大装置それぞれの役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。4前1,後14
プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。4前2,前3,後14,後15
コンピュータアーキテクチャにおけるトレードオフについて理解している。3前8,後15,後16
システムプログラムオートマトンの概念について説明できる。3前3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602000200100
基礎的能力2010010 040
専門的能力4010 0010060
分野横断的能力000