到達目標
計測装置の使い方を理解し,与えられた手順のもとで使いこなせる.
LEDや抵抗,スイッチなどの回路基本素子の特性を与えられた手順で計測し,理解することができる.
学習事項をまとめて,結果を報告することができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 計測装置の使い方を理解し,自分で手順を立てて使いこなせる. | 計測装置の使い方を理解し,与えられた手順のもとで使いこなせる. | 計測装置が使いこなせない. |
評価項目2 | LEDや抵抗,スイッチなどの回路基本素子の特性を自ら計測し,理解することができる. | LEDや抵抗,スイッチなどの回路基本素子の特性を与えられた手順で計測し,理解することができる. | LEDや抵抗,スイッチなどの回路基本素子の特性が計測できない. |
評価項目3 | 学習事項をまとめて,深い考察とともに報告することができる. | 学習事項をまとめて,結果を報告することができる. | 学習事項をまとめることができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
情報デバイスの理解に必要な,回路基本素子の特性を明らかにするための,計測手法の体得,実際の回路駆動による特性の理解を目的としたハードウェア実習を行う.
授業の進め方・方法:
情報工学では数少ないハードウェア系実習となる.
危険を伴うこともあるため,集中して実験をしなければならない.
また,全ての学習は自ら計測することにより理解していくことになるため,積極性が重要となる.
注意点:
いかなる理由があっても,欠席した場合には対応した課題を追実験にて遂行すること.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
実験室と計測装置の概要 |
実験室にある装置を把握し,各装置の役割を理解する.
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2週 |
ブレッドボードとスイッチを知る-導通チェック- |
ブレッドボードの構造とスイッチの構造を計測によって理解する. テスターの導通チェックモードを使えるようになる
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3週 |
抵抗を知る-抵抗の計測- |
テスターの抵抗計測モードを使えるようになる. 抵抗値とカラーコードの関係を推察する.
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4週 |
様々な抵抗を知る-可変抵抗,アレイ抵抗の計測- |
可変抵抗やアレイ抵抗の構造を計測によって理解する.
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5週 |
LEDを知る-電圧の計測- |
LEDの発光回路を例に,電圧計測の方法を理解する.
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6週 |
LEDを知る-電流の計測とLEDの光る原理- |
LEDの発光回路を例に,電流計測の方法を理解する. 電圧と電流の関係から,LEDとはどういう素子であるのかを推察する.
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7週 |
コンデンサを知る-容量の計測- |
コンデンサ容量の計測をする. コンデンサの蓄電,直流交流遮断の効果を体得する.
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8週 |
前半で学習したことのまとめ |
報告書として学習したことをまとめる.
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4thQ |
9週 |
Arduinoを知る-基本事項の習得- |
汎用マイコンArduinoがどういうものであるか,IDEの使い方を理解する.
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10週 |
ポート接続を知る-ArduinoにLEDを繋いで光らせる- |
ポートの概念を理解し,LEDを繋いで光るプログラムを作成する.
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11週 |
光と制御を知る-ArduinoでLED-スイッチ制御回路の構築- |
LEDをスイッチオンオフで制御する回路とプログラムを作成する.
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12週 |
光と制御を知る-ArduinoでLED-可変抵抗制御回路の構築- |
LEDを可変抵抗で光量調整する回路とプログラムを作成する.
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13週 |
LCDを知る-ArduinoでLCD制御回路の構築- |
LCDの表示回路とプログラムを作成する.
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14週 |
インタラクティブシステムの構築-ArduinoでLCD-可変抵抗制御回路の構築- |
LCDを用いたインタラクティブシステムの作成をする
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15週 |
技術講座-はんだ付けを体得する- |
はんだ付けの技術を体得する.
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16週 |
後半で学習したことのまとめ |
報告書として学習したことをまとめる.
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評価割合
| レポート | 製作物 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 20 | 80 |
専門的能力 | 20 | 0 | 20 |