技術者入門II

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 技術者入門II
科目番号 0018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 米村 恵一,和田 州平,能城 沙織

到達目標

関数を理解し,与えられた手順のもとで使いこなせる。
論理回路の基礎を理解し、全加算器を作成することができる。
論理回路をプログラムで作成することを理解し、プログラムで作成することができる。
テキスト処理を理解し、プログラムを作成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
関数関数を理解し,自身で作り、使いこなせる。関数を理解し,与えられた手順のもとで使いこなせる。関数が使いこなせない。
全加算器論理回路の基礎を理解し、全加算器を作成し、複数ビットの計算機を作ることができる。論理回路の基礎を理解し、全加算器を作成することができる。全加算器を作ることができない。
論理回路のプログラム論理回路をプログラムで作成することを深く理解し、プログラムで上手く作成することができる。論理回路をプログラムで作成することを理解し、プログラムで作成することができる。論理回路をプログラムで作成することができない。
テキスト処理テキスト処理を深く理解し、プログラムをうまく作成することができる。テキスト処理を理解し、プログラムを作成することができる。テキスト処理が理解できず、プログラムを作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
プログラミングの基礎を学ぶ。
論理回路の作成を行い、ソフトウェアとハードウェアとの関係を深く学ぶ。
授業の進め方・方法:
自ら考え、作成をする。
考えるための基礎を提供する。
基礎について説明をする。
その基礎を活用し、プログラムを作成していく。
論理回路の作成ではハードウェア作成演習に触れる。
注意点:
大切なのは正解することではなく、その過程で考えること・考えたことである。クラスメートとの議論も大切な時間となる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 関数1 様々な関数を作成し、関数の成り立ちに慣れる
2週 関数2 様々な関数を作成し、関数の設計に慣れる
3週 関数3 様々な関数を作成し、関数を理解する
4週 関数4 様々な関数を作成し、関数を深く理解する
5週 論理回路の作成1 半加算器を作る
6週 論理回路の作成2 全加算器を作る
7週 論理回路の作成3 複数ビットの計算機を作る
8週 論理回路のプログラミング1 半加算器をプログラムで実現する
4thQ
9週 論理回路のプログラミング2 全加算器をプログラムで実現する
10週 論理回路のプログラミング3 複数ビットの計算機をプログラムで実現する
11週 総合演習1 テキスト処理を基礎とするプログラムを作成する
12週 総合演習2 テキスト処理を基礎として作成したプログラムを改良する
13週 総合演習3 テキスト処理を基礎とするプログラムの規模感を大きくし、一度最初から設計する
14週 総合演習4 設計したプログラムを作成する
15週 総合演習5 設計したプログラムを改良する
16週 総合演習6 設計したプログラムを改良したものを完成させ報告する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3後1
安全を確保して、実験を行うことができる。3後1
実験報告書を決められた形式で作成できる。3後16
有効数字を考慮して、データを集計することができる。3
力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
熱に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
光に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
電磁気に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
電子・原子に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3後2
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3後2
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3後8
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。3後14
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。3後14
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。3
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。3
計算機工学要求仕様に従って、標準的なプログラマブルデバイスやマイコンを用いたシステムを構成することができる。4後14
ハードウェア記述言語など標準的な手法を用いてハードウェアの設計、検証を行うことができる。4
コンピュータシステムシステム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。4
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。4
プロジェクト管理の必要性について説明できる。4
情報通信ネットワークローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4
インターネットの概念を説明できる。4
主要なサーバの構築方法を説明できる。4
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4
無線通信の仕組みと規格について説明できる。4
有線通信の仕組みと規格について説明できる。4
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。4
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。4
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。4
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。4
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。4
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。4後14
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。4
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。4
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。4
与えられた仕様に合致した組合せ論理回路や順序回路を設計できる。3
標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。4後14
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。4
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。4後14
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3

評価割合

課題合計
総合評価割合100100
基礎的能力8080
専門的能力2020