実験・実習IB

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 実験・実習IB
科目番号 0020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 担当者より配布する
担当教員 米村 恵一,和田 州平,能城 沙織

到達目標

プログラミングの基本構文を理解し、基礎的なプログラムが書ける。基本を組み合わせて、やや応用的なプログラムを書くことができる。
プロジェクト実習によりものづくりを体感し、抄録の作成、発表を行う

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
プログラミングの基礎基礎を十分に理解している基礎をある程度理解している優、良にて必要な到達を満たせない
プログラミングの応用力応用力を十分に発揮している応用力をある程度発揮している優、良にて必要な到達を満たせない
まとめる学習事項をまとめて,深い考察とともに報告することができる.学習事項をまとめて,結果を報告することができる.学習事項をまとめることができない.
考える、作るものを完成させる形にするものづくりに着手できない
発表する成果を十分に報告する成果を報告する成果を報告できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
配列、文字型、文字列といったデータの基本を習得する
これまで学習した内容を活用してものづくりを行い発表する.抄録の作成も行う.
授業の進め方・方法:
データの基本を含むプログラムを提示し、その動きを説明したのち、様々な課題に取り組む。課題は、サンプルを少し変更だけで解けるものから、基本をうまく活用しなければいけないものまで幅広く扱う。座学で考え、演習にて作成し実行して確認・検証を行う。
後半のものづくりでは,ソフト,ハード問わず、自由に作成を行う.
抄録,発表資料の作成も行う.
注意点:
いかなる理由があっても,欠席した場合には対応した課題、ものづくりを追実験にて遂行すること.
大切なのは正解することではなく、その過程で考えること・考えたことである。クラスメートとの議論も大切な時間となる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 switch-case文の演習 switch-case文を理解する
2週 配列の演習(その1) 配列を理解する
3週 配列の演習(その2) 配列をさらに理解する
4週 文字型の演習 文字型を理解する
5週 文字列の演習(その1) 文字列を理解する
6週 文字列の演習(その2) 文字列をさらに理解する
7週 for文の応用演習 配列、文字型、文字列を扱いfor文を理解する
8週 プログラミングコンテスト3 オリジナルのプログラムを作り理解を深める
4thQ
9週 プロジェクト実習1 何を作るか考える
10週 プロジェクト実習2 考えたアイデアを発表し意見交換する
11週 プロジェクト実習3 ものづくりをする
12週 プロジェクト実習4 ものづくりをする
13週 プロジェクト実習5 中間発表をして意見交換する
14週 プロジェクト実習6 ものづくりをする
15週 プロジェクト実習7 発表する.
16週 プロジェクト実習のまとめ 抄録を書く.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3
安全を確保して、実験を行うことができる。3
実験報告書を決められた形式で作成できる。3
有効数字を考慮して、データを集計することができる。3
力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
熱に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
光に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
電磁気に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
電子・原子に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。3
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。4
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。4
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。4
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。4
計算機工学基本的な論理演算を行うことができる。3
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。3
論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。4
与えられた組合せ論理回路の機能を説明することができる。4
組合せ論理回路を設計することができる。4
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。4
レジスタやカウンタなどの基本的な順序回路の動作について説明できる。4
与えられた順序回路の機能を説明することができる。4
順序回路を設計することができる。4
コンピュータシステムシステム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。4
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。4
プロジェクト管理の必要性について説明できる。4
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。4
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。4
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。4
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。4
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。4
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。4
基礎的な論理回路を構築し、指定された基本的な動作を実現できる。4
論理回路などハードウェアを制御するのに最低限必要な電気電子測定ができる。4
与えられた仕様に合致した組合せ論理回路や順序回路を設計できる。4
標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。4
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。4
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。4

評価割合

プログラミングコンテスト3もの発表抄録合計
総合評価割合4010104000100
基礎能力301010300080
応用力1000100020