到達目標
古来、技術は人間の暮らしおよび社会のあり方に大きな影響を与えてきた。例えばもしも鉄道・テレビ・自動車・インターネットがなかったら、現在の我々は様々な点で全く違う状況に置かれたであろう。技術は社会を変えるが、社会もまた技術を変える。社会や人々の要求が技術を生みだすことも少なくない。技術と社会の、いわば相互作用は古代から現代に至るまで続いている。技術者になることを目指す学生は、こうした歴史的経緯を理解し、自分たちの扱う技術がいかに大きな力を持つかを実感し、その使命を実感してもらいたい。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 技術者の社会的使命について理解できる | 技術者の社会的使命を認識できる | 技術者の社会的使命を認識できない |
評価項目2 | 技術がもたらす利益と損害について理解できる | 技術がもたらす利益と損害について認識できる | 技術がもたらす利益と損害について認識できない |
評価項目3 | 社会に関する諸問題を理解できる | 社会に関する諸問題を認識できる | 社会に関する諸問題を認識できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
技術者倫理の諸問題を理解すること、そして社会がどのようなものであるべきかについての多様な考えを理解することを目指す。
授業の進め方・方法:
講義形式で行うが、授業内で自らの意見を書く作業が毎回必ず用意される。
注意点:
授業内での作業を真剣に行い、問題の理解に努めること。また、資料等の配布は原則として行わないため、必要なことは自分でメモをとるように心がけること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション |
授業の方針・目的について理解する
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2週 |
技術者倫理1 |
製造物責任等を例に、技術者の社会的責任、プロフェッショナルとしてのあり方を理解する
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3週 |
技術者倫理2 |
個人情報、著作権、知的財産権について理解する
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4週 |
技術者倫理3 |
環境問題について持続可能性を中心に問題を理解する
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5週 |
技術者倫理4 |
グローバル化の課題として生じた技術移転や公害輸出の問題等を理解する
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6週 |
技術者倫理5 |
諸国の文化を理解する重要性について理解する
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7週 |
技術者倫理6 |
内部告発、ハラスメント等の企業内での倫理問題について理解する
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
社会とは何か |
社会とは何か、なぜ社会について考えることが大切かを理解する
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10週 |
功利主義・リベラリズム・リバタリアニズム |
どのような社会が望ましいかを規範理論の基本的な考えを参照しつつ考えることができる
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11週 |
平等と差別 |
何の平等が大切かについて、障害者やジェンダーの差別問題から考えることができる
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12週 |
合理性の問題 |
私たちは本当に合理的な存在であるかを行動経済学、社会心理学の例をもとに考えることができる
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13週 |
誤謬論 |
社会問題を適切に議論するための技法を、何が間違った方法かという点から学ぶ
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14週 |
論理トレーニング |
自分の考えを伝える効果的な方法は何かを学ぶ
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
総括 |
本授業で扱った内容を総括する
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評価割合
| レポート | ショートレポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |