到達目標
1.文芸作品の読解を通じて、固定観念にとらわれない柔軟な発想を展開することができる。
2.自らの思考を問い直しながら、社会が抱える諸問題について多角度から考察することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 文章や映像による情報を正確に読み取り、自らの考えを深めながら理解することができる。 | 文章や映像による情報を読み取り、おおむね理解することができる。 | 文章や映像による情報を読み取ることができない。 |
評価項目2 | 与えられたテーマについて、自らの考えを他者に強く訴える文章として書くことができる。 | 与えられたテーマについて、自らの考えをまとめ、誤字や脱字のないように書くことができる。 | 与えられたテーマについて、自らの考えを書くことができない。 |
評価項目3 | 文芸作品を通じて人間や社会の諸問題について主体的・積極的に判断し、主張することができる。 | 文芸作品を通じて人間や社会の諸問題を把握し、自分の意見を持つことができる。 | 文芸作品を通じて人間や社会の諸問題を把握することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
対象作家に関する様々なテクストや映画等を読解・鑑賞し、そこから社会の諸問題について自分の意見を持つことを目標とする。
読み、書くことによって、ものの見方、感じ方、考え方を深め、ぜひ自らの問いを発見してほしい。
授業の進め方・方法:
①テキストとプリント等を使って授業を行う。
配布するプリントは必ずファイルし、復習できるようにすること。
②授業のなかで課題を提示し、おおよそ隔週のペースで小レポートを書いてもらう。
この小レポートも成績に反映されるので、未提出がないように気をつけること。
③レポートの講評と解説を組み合わせて講義するので、レポートには積極的に取り組むこと。
④中間試験は行わず、前期期末試験のみ行う。
注意点:
何事にも興味・関心を持つことが大切である。
文芸作品を単に読み流すのではなく、その読書体験をきっかけにして、自らの感覚を研ぎ澄まし、思考を深めることを心掛けてほしい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方、レポートの取り組み方等を把握し、対象作家に関する基本情報を理解する。
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2週 |
(1)草稿「蛙のゴム靴」を解読する |
宮沢賢治の草稿を、自身の力で活字に組み直しながら、作品の内容理解を深める。
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3週 |
(2)「蛙のゴム靴」を精読する |
「寓話集」に引かれた赤インク線を加味しながら、作品を分析し理解する。
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4週 |
(1)草稿「なめとこ山の熊」を読解する |
宮沢賢治の草稿を、自身の力で活字に組み直しながら、作品の内容理解を深める。
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5週 |
(2)「なめとこ山の熊」を精読する |
「蜘蛛となめくぢと狸」など動物の登場する賢治童話と絡めながら、<共生>とは何か?を考察する。
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6週 |
作者宮沢賢治について、今一度かんがえてみる~「ポラーノの広場」「グスコーブドリの伝記」にふれながら①~ |
作者とはなにか?読者とは何か?を考え、自分の意見をまとめる。
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7週 |
作者宮沢賢治について、今一度かんがえてみる~「ポラーノの広場」「グスコーブドリの伝記」にふれながら②~ |
<ほんたうのさいはひ>というコトバに着目をし、考え、自分の意見をまとめる。
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8週 |
(1)草稿「セロ弾きのゴーシュ」を解読する |
宮沢賢治の草稿を、自身の力で活字に組み直しながら、作品の内容理解を深める。
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2ndQ |
9週 |
(2)「セロ弾きのゴーシュ」を精読する |
ゴーシュの成長過程および「印度の虎狩」の果たす役割を、分析し理解する。
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10週 |
(3)映画鑑賞 |
対象作家原作の映画を鑑賞し、そのテーマについて自分の意見をまとめる。
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11週 |
(1)草稿「銀河鉄道の夜」(第一次稿~第二次稿)を解読する |
宮沢賢治の草稿を、自身の力で活字に組み直しながら、作品の内容理解を深める。
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12週 |
(2)草稿「銀河鉄道の夜」(第三次稿~第四次稿)を解読する |
宮沢賢治の草稿を、自身の力で活字に組み直しながら、作品の内容理解を深める。
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13週 |
(3)「銀河鉄道の夜」を精読する |
第四次稿になって加えられた「3 家」の章が果たす役割を分析し、理解する。
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14週 |
(4)映画鑑賞 |
対象作家原作の映画を鑑賞し、そのテーマについて自分の意見をまとめる。
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15週 |
前期期末試験 |
今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
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16週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、的確な解答のポイントを確認する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | カスタム学習内容です。 | 3 | |
英語 | 英語運用能力の基礎固め | 英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。 | 3 | |
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。 | 3 | |
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。 | 3 | |
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。 | 3 | |
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。 | 3 | |
英語運用能力向上のための学習 | 相手が明瞭に毎分100語程度の速度で、自分や身近なことについて基本的な表現を用いて話す場合、その内容を聴いて理解できる。 | 3 | |
自分や身近なことについて、前もって準備をすれば毎分100語程度の速度で約1分間の口頭説明ができる。 | 3 | |
相手が明瞭に毎分100語程度の速度で、繰り返しや言い換えを交えて話し、適切な助言、ヒント、促しなどが与えられれば、自分や身近なことについて口頭で簡単なやり取りや質問・応答ができる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |