心理学

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 心理学
科目番号 0064 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書なし/タオル・鉛筆など 
担当教員 小谷 俊博,太田 潤一

到達目標

一般に「心理学」は人間行動の科学的分析をする学問とされています。つまりは人がどのような行動特性を持っているか、科学的に理解しようとするものと考えられています。しかしそれらは少なからず本を読めば理解できます。またそのために多くの心理学者が残した著作が有ります。そこでこの授業では、これまでに研究されて来た、心理学の一部を使って「自分自身についての理解を深めてみたい」と考えています。つまり「自己理解のための心理学」です。心理学にはもともとそう言った部分も含まれています。「人間行動」を知ろうとすれば、まず「自分自身」を知るところが出発点と考えています。毎回授業では簡単な実習を取り入れながら、自分の体験を通して人間行動を考えてみようと思っています。自分自身がどんな人間なのか興味を持って、積極的に自分自身を知りたいと望んでいることが、基本的に必要です。授業内容は一般の人がイメージする心理学とは、かなりかけ離れたものになります。自分自身がどんな人間かを知ることは、辛く苦しいことも少なくありません。覚悟を決めて積極的に、この授業をチャンスととらえられるような学生だけが、得がたい自分自身を知ることになると思います。実習スタイルで授業を進めるので遅刻者がいると大変困ります。遅刻や欠席はしない覚悟が必要です。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1積極的な授業参加をしている授業内容(テーマ)について懸命に考えている 授業に参加しようとしている そこそこに参加している出席だけで何もしない なんとなく参加している
評価項目2積極的に自己開示している時折なんとか自己開示している自己開示していない 自己開示の必要性をあまり感じていない 自己開示に対して拒否的
評価項目3フィードバックを受け入れている フィードバックを受け入れようとしているフィードバックについて考えている フィードバックを受け止めようとしているせっかくのフィードバックに対して拒絶的

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「心理学」は人間行動の科学的分析をする学問とされています。
つまりは人がどのような行動特性を持っているか、科学的に理解しようとするものと考えられています。
しかしそれらは少なからず本を読めば理解できます。またそのために多くの心理学者が残した著作が有ります。

そこでこの授業では、これまでに研究されて来た、心理学の一部を使って「自分自身についての理解を深めてみたい」と考えています。
つまり「自己理解のための心理学」です。心理学にはもともとそう言った部分も含まれています。
「人間行動」を知ろうとすれば、まず「自分自身」を知るところが出発点と考えています。
授業の進め方・方法:
毎回授業では簡単な実習を取り入れながら、自分の体験を通して人間行動を考えてみようと思っています。
人間行動を知るには、まず原点である自分自身を知ることです。自分自身を知るための、第一歩になればと考えています。
注意点:
自分自身がどんな人間なのか興味を持って、積極的に自分自身を知りたいと望んでいることが、基本的に必要です。
授業内容は一般の人がイメージする心理学とは、かなりかけ離れたものになります。
自分自身がどんな人間かを知ることは、辛く苦しいことも少なくありません。
覚悟を決めて積極的に、この授業をチャンスととらえられるような学生だけが、得がたい自分自身を知ることになると思います。
実習スタイルで授業を進めるので遅刻者がいると大変困ります。遅刻や欠席はしない覚悟が必要です。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方
心の4つの窓
自己開示の必要性、フィードバックを受け入れることの重要性を知る
2週 自分史 これまでどのような人間関係の中で生きて来たかを再考する
3週 描画法(HTP) 描画から何がわかるか。自分がどんな絵を描いたのか考える
4週 投影法(projection)
交流分析(TEGⅡ)
日常にあふれた適応機制の理解と解釈
両親から受け継いだものとは
5週 質問紙法(Y-G性格検査) 客観的な統計上の自分を数値的に考えてみる
6週 ブラインドウォーク
(感覚遮断実験)
視覚情報と言語情報。不安と恐怖を体験を通して知る
7週 価値の序列
(あなたの一番大切なものは)
人は何によって生きているのか、人それぞれの価値観について知る
8週 対人距離とアイコンタクト
(ピンポンパンフォース
   並びのレッスン)
ノンバーバル・コミュニケーションの役割と理解
2ndQ
9週 相手の心に届くように話すには
(呼びかけの実習)
日常生活の中で相手に伝わるように話しているのかを体験的に知る
10週 話し合いの役割
(夏休み旅行計画)
集団の中での自分の役割を考えてみる
11週 多角的フィードバック①
(Intensive-Feedback)
今ここにいる自分の体験を通して、自分はどのように取り組み対処して行くのかを知る
12週 多角的フィードバック②
(Intensive-Feedback)
今ここにいる自分の体験を通して、自分はどのように取り組み対処して行くのかを知る
13週 間接的なフィードバック
(印象ファイル)
周囲の人に自分はどう見えているのかを間接的表現によって教えてもらう
14週 肯定メッセージ
(positive-shower)
周囲の人に自分はどう見えているのかを褒めることで教えてもらう
15週 期末試験  自分をどのように理解しどのように表現するのか
16週 試験の返却とまとめ 全体のまとめと試験と成績について

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合800010100100
基礎的能力80010100100