到達目標
1. 誤り訂正符号の概念・定義を理解し、実際に誤り訂正符号を構築できる。
2. 誤り訂正処理の実現方法について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 計算した情報量について大小の比較や考察ができる。 | 情報量の計算ができる。 | 情報量の計算ができない。 |
評価項目2 | 複数の方法を用いて誤り訂正処理の実装を行える。 | 少なくともひとつの方法を用いて、誤り訂正処理が実現できる。 | 誤り訂正処理の概念を理解しておらず、実装ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
情報通信技術を支える情報理論について学習する。
通信路符号化について学んだ上で、複数の誤り訂正処理の方法を解説する。
授業の進め方・方法:
授業は講義+演習形式で行う、講義中は集中して聴講し、演習中はグループでの議論に積極的に参加すること。
注意点:
演習内容によっては、プログラミング言語(C言語等)を用いるため、PC等の操作に慣れておくこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
通信路符号化(1) |
通信路符号化の概念を説明できる。
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2週 |
通信路符号化(2) |
加法的2元通信路の通信路容量を計算できる。
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3週 |
通信路符号化(3) |
通信路符号化定理の概要を理解できる
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4週 |
誤り検出訂正符号(1) |
誤り訂正処理の概念を説明できる
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5週 |
誤り検出訂正符号(2) |
誤り訂正理論で使われる代数概念、特にガロア体およびその上のベクトル空間について理解し、計算できる
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6週 |
誤り検出訂正符号(3) |
線系符号を用いた符号化ができる。
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7週 |
応用問題 |
通信路符号化、線形符号の応用問題を解くことができる。
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
誤り検出訂正符号(4) |
巡回符号を用いた符号化ができる。
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10週 |
誤り検出訂正符号(5) |
シフトレジスタを用いた割り算回路により符号化できる。
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11週 |
誤り検出訂正符号(6) |
シフトレジスタを用いた誤り訂正処理により復号できる。
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12週 |
誤り検出訂正符号(7) |
BCH符号を用いた符号化ができる。
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13週 |
誤り検出訂正符号(8) |
BCH符号を用いた復号ができる。
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14週 |
応用問題 |
巡回符号、特にBCH符号に関する応用問題を解くことができる。
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15週 |
後期期末試験 |
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16週 |
テスト返却と復習 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系 | 情報数学・情報理論 | 集合に関する基本的な概念を理解し、集合演算を実行できる。 | 4 | |
集合の間の関係(関数)に関する基本的な概念を説明できる。 | 4 | |
ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。 | 4 | |
論理代数と述語論理に関する基本的な概念を説明できる。 | 4 | |
離散数学に関する知識がアルゴリズムの設計に利用できることを理解している。 | 4 | |
コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを理解している。 | 4 | |
コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を理解している。 | 4 | |
コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できる。 | 4 | |
情報量の概念・定義を理解し、実際に計算することができる。 | 4 | |
情報源のモデルと情報源符号化について説明できる。 | 4 | |
通信路のモデルと通信路符号化について説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
後期中間試験 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
後期末試験 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |