社会学A

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 社会学A
科目番号 0119 科目区分 一般 / 必修選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし(適宜資料を配布する)
担当教員 小谷 俊博,高石 憲明

到達目標

1、社会学の基本的な概念や考え方を理解し、社会学的な見方を見につけること。
2、現代社会の構造や諸問題を社会学的観点から分析・理解したうえで、自分自身に関わる問題として引き受け、自分の考えを明確化すること。
3、現代社会の諸問題に関する他者の考えを尊重し、それに対して自分の考えを相対化すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会学の基本的な概念や考え方を理解し、それを自分の言葉で説明できる。社会学の基本的な概念や考え方を知っている。社会学の基本的な概念や考え方を知らない。
評価項目2現代社会の諸問題について自分の考えを述べることができる。現代社会の諸問題について自分の考えを持つことができる。現代社会の諸問題について自分の考えを持つことができない。
評価項目3他者の考えを理解し、それに対して自分の考えを位置づけることができる。他者の考えを理解することができる。他者の考えを理解できない、あるいは理解できても尊重することができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代社会の諸問題について、社会学の概念による分析を試みる。その上で、そうした諸問題に対して各自で考え、その考えを自分の言葉で表現する。
授業の進め方・方法:
適宜プリントを配布し、基本的には講義形式で進める。授業ごとにリアクションペーパー等を提出し、次回授業時にフィードバックして内容を共有し、検討する。また、この科目は学修単位科目のため、授業90分に対して、配付資料や図書・ウェブ上の資料を用いて、予習・復習を合わせて180分以上行うこと。
注意点:
授業で取り上げる諸問題は現在進行形の問題であり、それに関して日々様々なニュースが流れているので、それらのニュースに敏感であること。本科目を履修する学生は、社会学Bは履修できないので注意すること

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
社会学とは何か?
社会学という学問について理解する。
2週 現代社会における同質化傾向
―SNSと結束型の社会関係―
SNS社会に特徴的な関係性について理解し、自分の考えを述べられるようにする。
3週 社会関係資本と趣味縁 橋渡し型の社会関係資本の利点を理解し、自分の考えを述べられるようにする。
4週 方法論的集団主義と「自殺論」 自殺と社会構造の関係について理解し、自分の考えを述べられるようにする。
5週 未婚化と少子化 社会問題としての未婚化と少子化について理解し、自分の考えを述べられるようにする。
6週 近代的「家族」観の形成 家族観の形成の歴史から現代の家族観を相対的に理解する。
7週 ジェンダーとセクシュアリティ ジェンダーやセクシュアリティについての基本的な理論を理解し、自分の考えを述べられるようにする。
8週 中間試験
2ndQ
9週 ナショナリズム①
―オリンピックとナショナリズム―
オリンピックに見られるナショナリズムについて、自分の考えを述べられるようにする。
10週 ナショナリズム②
―ナショナリズムとエスニシティ―
ナショナリズムとエスニシティについて理解し、自分の考えを述べられるようにする。
11週 グローバル化①
―移民問題―
移民に関わる利点や問題について理解し、自分の考えを述べられるようにする。
12週 グローバル化②
―グローバル化のもたらすもの―
グローバル化の意味について理解し、自分の考えを述べられるようにする。
13週 社会学の歴史①
コント、スペンサー
社会学第一世代の考えについて理解する。
14週 社会学の歴史②
ジンメル、ウェーバー
社会学第二世代の考えについて理解する。
15週 社会学の歴史③
シカゴ学派、パーソンズ
社会学第三世代の考えについて理解する。
16週

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000