情報セキュリティⅡ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 情報セキュリティⅡ
科目番号 0127 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 米村 恵一

到達目標

暗号の基礎とRSAアルゴリズムを学び、情報セキュリティにおける暗号の重要性を理解する。
セキュリティアナリストの重要スキルである、
1.アクセスログ、通信ログの解析による、攻撃の検出
2.攻撃シナリオにおける検出から防御までの総合的な実践力
の習得をシステム構築演習を通じて目指す。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
暗号の基礎とRSAアルゴリズム暗号の基礎とRSAアルゴリズムを十分に理解し、十分な実践ができる。暗号の基礎とRSAアルゴリズムを理解し、実践ができる。暗号の基礎とRSAアルゴリズムを理解できず、実践ができない。
情報システム構築情報システムを構成する要素を十分に理解し、十分な構築ができる。情報システムを構成する要素を理解し、構築ができる。情報システムを構成する要素を理解できず、構築ができない。
ログ解析・各種通信解析Webサーバ、IDS/IPS、Proxyサーバによる通信解析を十分に理解できる。Webサーバ、IDS/IPS、Proxyサーバによる通信解析を理解できる。Webサーバ、IDS/IPS、Proxyサーバによる通信解析を理解できない。
検出から防御までの総合力攻撃シナリオにおける各種ステップを十分に実践できる。攻撃シナリオにおける各種ステップを実践できる。攻撃シナリオにおける各種ステップを実践できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
暗号の基礎とRSAアルゴリズムを学び、情報セキュリティにおける暗号の重要性を理解する。
セキュリティアナリストの重要スキルである、
1.アクセスログ、通信ログの解析による、攻撃の検出
2.攻撃シナリオにおける検出から防御までの総合的な実践力
の習得をシステム構築演習を通じて目指す。
授業の進め方・方法:
演習を中心に進める。
演習の効果を高めるための予習・復習も大切になる。
注意点:
ツールの使い方など、ある程度の正解と考えることができる標準的な使い方が存在する。しかしながら、正しい・正しくないにこだわらず、考えられるあらゆる可能性を吟味することに意義があり、そのためには、自身を吟味できる状態に持っていくことが期待される。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 暗号の基礎とRSAアルゴリズム1 暗号の基礎(共通鍵暗号、公開鍵暗号、電子署名、PKI)とRSA暗号の暗号化・復号・鍵生成について理解できる。
2週 暗号の基礎とRSAアルゴリズム2 暗号の基礎(共通鍵暗号、公開鍵暗号、電子署名、PKI)とRSA暗号の暗号化・復号・鍵生成について理解できる。
3週 Webサーバの構築とログ解析1 Webサーバの構築手法、Webサーバにおける不審なログを見極める観点を理解できる。
4週 Webサーバの構築とログ解析2 Webサーバの構築手法、Webサーバにおける不審なログを見極める観点を理解できる。
5週 Webサーバの構築とログ解析3 Webサーバの構築手法、Webサーバにおける不審なログを見極める観点を理解できる。
6週 Webサーバの構築とログ解析4 Webサーバの構築手法、Webサーバにおける不審なログを見極める観点を理解できる。
7週 IDS/IPSの構築とIDS/IPSによる通信の解析とIDS/IPSの特性1 IDS/IPSの構築手法、シグネチャ作成手法、IDS/IPSの対応範囲、不審なログを見極める観点を理解できる。
8週 IDS/IPSの構築とIDS/IPSによる通信の解析とIDS/IPSの特性2
IDS/IPSの構築手法、シグネチャ作成手法、IDS/IPSの対応範囲、不審なログを見極める観点を理解できる。
4thQ
9週 IDS/IPSの構築とIDS/IPSによる通信の解析とIDS/IPSの特性3 IDS/IPSの構築手法、シグネチャ作成手法、IDS/IPSの対応範囲、不審なログを見極める観点を理解できる。
10週 Proxyサーバのログ解析のための演習環境構築とログ解析1 Proxyサーバのログ解析のための演習環境の要素と構築手法、Proxyサーバにおける不審なログを見極める観点を理解できる。
11週 Proxyサーバのログ解析のための演習環境構築とログ解析2 Proxyサーバのログ解析のための演習環境の要素と構築手法、Proxyサーバにおける不審なログを見極める観点を理解できる。
12週 Proxyサーバのログ解析のための演習環境構築とログ解析3 Proxyサーバのログ解析のための演習環境の要素と構築手法、Proxyサーバにおける不審なログを見極める観点を理解できる。
13週 総合演習1 攻撃シナリオにおける検出から防御までを総合的に理解できる。
14週 総合演習2 攻撃シナリオにおける検出から防御までを総合的に理解できる。
15週 総合演習3 攻撃シナリオにおける検出から防御までを総合的に理解できる。
16週 総復習 毎回の課題について必要に応じて再考する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4
インターネットの概念を説明できる。4
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4
主要なサーバの構築方法を説明できる。4
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4
無線通信の仕組みと規格について説明できる。4
有線通信の仕組みと規格について説明できる。4
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。4
基本的なルーティング技術について説明できる。4
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。4
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。4
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。4
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。4

評価割合

暗号構築ログ解析総合実践力合計
総合評価割合25252525100
基礎的能力2020202080
専門的能力555520