ソフトウェア設計Ⅰ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 ソフトウェア設計Ⅰ
科目番号 0144 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 能城 沙織

到達目標

・ ソフトウェアの設計について理解し、設計できる。
・ SLCPについて理解し、品質特性を向上させる基礎プロセスを説明できる。
・ グループにて、要求定義が出来、品質特性を向上させるプロセスを立案でき、それに基づいてプログラムを設計製作、検証、考察ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ソフトウェアの設計について理解し、設計できる。SLCPについて理解し、品質特性を向上させる基礎プロセスを人に説明できる。ソフトウェアの設計について理解し、設計できる。SLCPについて理解し、品質特性を向上させる基礎プロセスをある程度説明できる。ソフトウェアの設計について理解し、設計できる。SLCPについて理解でず、品質特性を向上させる基礎プロセスを説明できない。
評価項目2グループにて、要求定義が出来、品質特性を向上させるプロセスを立案でき、それに基づいてプログラムを設計製作、検証、考察ができる。グループにて、要求定義が出来、品質特性を向上させるプロセスを立案でき、それに基づいてプログラムを設計製作、検証、考察がある程度できる。グループにて、要求定義が出来、品質特性を向上させるプロセスを立案できず、それに基づいてプログラムを設計製作、検証、考察ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
プログラミングの言語表現、ソフトウェア設計表現方法を習得させ、ソフトウェア開発、品質や一連のプロセスを理解させ、最後にモデル規範設計にて大規模プログラミングをグループ課題として体験させる。この科目は企業でシステムの設計開発を担当していた教員が、その経験を活かし、システム開発の設計と実装と評価について、講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
講義と演習を繰り返し、知識の定着をはかる。グループプログラミングによってチームワーク力、課題設定力、コミュニケーション力強化のためにアクティブラーニングを展開する。
注意点:
(1)授業90分に対して自学自習形式で設計演習を45分程度実施する.
(2)設計演習課題に対して,設計・製作を自学自習時間や放課後を利用して実施する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス ソフトウェア設計の概要を理解する。
2週 ソフトウェアライフサイクル ソフトウェアライフサイクルについて理解する。
3週 ソフトウェア分析 ソフトウェアを分析する手法について理解する。
4週 要求分析 ソフトウェア開発における要求分析について理解する。
5週 構造化分析 構造化分析について理解し、手法を学ぶ。
6週 オブジェクト指向分析 オブジェクト指向分析について理解し、手法を学ぶ。
7週 モデリング演習 オブジェクト指向分析におけるモデリングについて演習を通じて身に着ける。
8週 復習 各自これまで学んだことの復習を行う。
2ndQ
9週 要件定義 要件定義の手法を学び、実際に作成する。
10週 要件定義書レビュー(1) 要件定義書のレビューを通じて改良を行う。
11週 要件定義書レビュー(2) 要件定義書のレビューを通じて改良を行う。
12週 機能設計・詳細設計(1) 機能設計、詳細設計について学び、実際に作成する。
13週 機能設計・詳細設計(2) 機能設計、詳細設計について学び、実際に作成する。
14週 演習 これまで学んだ内容を演習を通じて理解を深める。
15週 試験返却 解説を聞き理解を深める。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。4
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。4
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。4
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。4
ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。4
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。4
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。4
コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。4
リスト構造、スタック、キュー、木構造などの基本的なデータ構造を実装することができる。4
ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。4
ソースプログラムを解析することにより、計算量等のさまざまな観点から評価できる。4
同じ問題を解決する複数のプログラムを計算量等の観点から比較できる。4
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。4
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。4

評価割合

試験演習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力2010000030
専門的能力3010000040
分野横断的能力030000030