到達目標
バス結合型、ネットワーク結合型の並列コンピュータの構成を理解し、簡単なプログラムを作成できるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
バス結合型並列コンピュータ | バス結合型並列アーキテクチャを理解し、OpenMPを用いた実際のプログラムを作成できる。 | バス結合型並列アーキテクチャとOpenMPによるプログラム作成の基本的な方法を理解できる。 | バス結合型並列アーキテクチャについて十分理解できない。 |
ネットワーク結合型並列コンピュータ | ネットワーク結合型並列アーキテクチャを理解し、MPIを用いた実際のプログラムを作成できる。 | ネットワーク結合型並列アーキテクチャとMPIによるプログラム作成の基本的な方法を理解できる。 | ネットワーク結合型並列アーキテクチャについて十分理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
並列、分散コンピュータについて学習する。
授業の進め方・方法:
講義および演習、実習を取り入れて授業を進める。
注意点:
変化の早い分野であるので、最新のニュース等に関心を持ち、みずから情報や知識の吸収に努めること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
並列処理システムの概要(1) |
並列処理システムの概念と課題を理解する。
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2週 |
並列処理システムの概要(2) |
並列処理システムの歴史、命令/データ流,メモリ共有に注目した分類を理解する。
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3週 |
バス結合型並列アーキテクチャ |
共有メモリ型並列コンピュータにおけるキャッシュの役割、キャッシュコヒーレンシの概念を理解する。
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4週 |
スヌープキャッシュ |
ライトスルー/ライトバック、ライトインバリデート/ライトアップデートの各方式の概要を理解する。
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5週 |
同期方式 |
不可分命令の概念と種類、バリア同期の概念を理解する。
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6週 |
OpenMPプログラミング(1) |
OpenMPを用いて簡単な並列プログラムを書けるようになる。
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7週 |
OpenMPプログラミング(2) |
OpenMPを用いて簡単な並列プログラムを書けるようになる。
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
相互結合網 |
相互結合網の分類、基本的な直接網の種類とそれぞれの特性を理解する。
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10週 |
転送方式(1) |
Store&Forward、Wormhole、Virtual Cut Throughの各転送方式の動作を理解する。
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11週 |
転送方式(2) |
Store&Forward、Wormhole、Virtual Cut Throughの各転送方式の動作を理解する。
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12週 |
ルーティングアルゴリズム |
次元ルーティング、決定的ルーティング、適応型ルーティング、フォールトトレラントルーティングの各方式を理解する。
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13週 |
MPIプログラミング(1) |
MPIを用いて簡単な並列実行するプログラムを書けるようになる。
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14週 |
MPIプログラミング(2) |
MPIを用いて簡単な並列実行するプログラムを書けるようになる。
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15週 |
MPIプログラミング(3) |
MPIを用いて簡単な並列実行するプログラムを書けるようになる。
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16週 |
後期期末試験 |
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評価割合
| 試験 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 5 | 65 |
専門的能力 | 20 | 15 | 35 |