技術者入門Ⅰ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 技術者入門Ⅰ
科目番号 c0040 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 図面の読み方がやさしくわかる本(日本能率協会)
まんがでわかる理科系の作文技術(中央公論新社)
担当教員 石井 建樹,原田 健二,虻川 和紀

到達目標

ものつくり課題を通して技術者としての基礎を体験し、木更津高専での学習における心構えを習得し、今後の学習に活用することができる。
上級生をリーダーとしたプロジェクト実習に参加し、適切に作業を実施することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
作業の遂行課題に沿った実習の実施計画を企画し、計画的に実施することができる課題に沿った実習を指導のもとで実施することができる課題に沿った実習を適切に実施することができない
チームワーク課題解決のためにプロジェクトチームを円滑に牽引することができるプロジェクトチームとともに協働して、プロジェクトを遂行することができるプロジェクトを遂行することができない
問題解決積極的に自学自習、情報収集を行い、速やかな問題が解決できるチームと連携して問題解決を図ることができる問題解決できない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 2(2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
環境都市工学に関して興味を深め、習得のために必要な体験を行う課題解決型の授業である。
授業の進め方・方法:
授業中に環境都市工学に関する課題が提示されるので、各課題を解決する。
プロジェクトチームにより実施する課題では、リーダーを中心としてチームワークを発揮して課題を解決する。
注意点:
上級生のリーダーとよく連携を取り、個人およびチームとしての課題の成果を納期までに完成させること。
プロジェクトチームで解決が難しい場合は、チームだけでなく、教員等に質問し、速やかに解決を図ること。
技術者入門IIでも使用できるように、1年間の学習内容をまとめるファイルを準備し、学習内容の全てを記録しておくこと。
評価は,態度10%,学生同士の相互評価20%,ポートフォリオ70%で行う.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス ガイダンスを行い、授業内容を理解すること。
2週 身近なものの寸法と計測 身近なものの寸法を計測し、数量的感覚を養うこと。
3週 身近なものの寸法と計測 身近なものの寸法を利用し、異なるものの寸法が測れること。
4週 三角形の相似と計測 幾何学的な概念を理解し、直接計測できないものの寸法を測る方法を理解すること。
5週 図学の実習:図面の描画法 図面の描画法について学ぶ。
6週 距離・高さの計測 身近なものを利用し、ものの距離・高さを直接的・間接的に測れること。
7週 距離・高さの計測 身近なものを利用し、ものの距離・高さを直接的・間接的に測れること。
8週 距離・高さの計測 身近なものを利用し、ものの距離・高さを直接的・間接的に測れること。
2ndQ
9週 ガイダンス(レポート作成の注意点の説明) 前半の授業で行った各自の距離・高さの計測方法についてレポートとしてまとめる。レポートをまとめる上で、記録のノートを適切に利用できること。
10週 課題レポート作成 前半の授業で行った各自の距離・高さの計測方法についてレポートとしてまとめる。レポートをまとめる上で、記録のノートを適切に利用できること。
11週 課題レポート作成 前半の授業で行った各自の距離・高さの計測方法についてレポートとしてまとめる。レポートをまとめる上で、記録のノートを適切に利用できること。
12週 上級生による課題レポートの添削・意見交換 前半の授業で行った各自の距離・高さの計測方法についてレポートとしてまとめる。レポートをまとめる上で、記録のノートを適切に利用できること。
13週 課題レポート作成 前半の授業で行った各自の距離・高さの計測方法についてレポートとしてまとめる。レポートをまとめる上で、記録のノートを適切に利用できること。
14週 課題レポート作成 前半の授業で行った各自の距離・高さの計測方法についてレポートとしてまとめる。レポートをまとめる上で、記録のノートを適切に利用できること。
15週 課題提出 制作したレポートを提出する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量有効数字、数値の丸め方を説明でき、これを考慮した計算ができる。1
製図線と文字の種類を説明できる。4
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。4
CADソフトウェアの機能を説明できる。3
図形要素の作成と修正について、説明できる。3
画層の管理を説明できる。3
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。4
与えられた条件を基に設計計算ができる。3
設計した物をCADソフトで描くことができる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。1
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。1
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。1
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1
他者の意見を聞き合意形成することができる。1
合意形成のために会話を成立させることができる。1
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。1
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。1
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。1
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。1
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。1
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる1
複数の情報を整理・構造化できる。1
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。1
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。1
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。1
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。1
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。1
事実をもとに論理や考察を展開できる。1
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。1
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。1
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。1
目標の実現に向けて計画ができる。1
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。1
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。1
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。1
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。1
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。1
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。1
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。1
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。1
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。1
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている1
法令やルールを遵守した行動をとれる。1
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。1
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。1
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。1
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。1
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。1
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。1
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。1
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。1
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。1
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合002010700100
基礎的能力002010700100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000