材料実験

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 材料実験
科目番号 c0150 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 新版 土木実習 (実教出版),配布資料
担当教員 青木 優介

到達目標

・骨材の基本的な試験について理解し,自身で実験できる。
・コンクリートの配合設計を理解し,実施できる。
・コンクリートのスランプ,空気量試験について理解し,自身で実験できる。
・コンクリートの強度試験について理解し,自身で実験できる。
・座学で学んだ鋼材とコンクリートに関する内容の理解を深め,人に説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
骨材の基本的な試験資料を見ながら実施できる。実験の内容を理解している。実験の内容を理解できていない。
コンクリートの配合設計資料を見ながら実施できる。内容を理解している。内容を理解できていない。
フレッシュコンクリートの試験資料を見ながら実施できる。実験の内容を理解している。実験の内容を理解できていない。
コンクリートの強度試験資料を見ながら実施できる。実験の内容を理解している。実験の内容を理解できていない。
他者への説明一般の人にも説明できる。ある程度知識のある人に説明できる。人に説明できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 2(2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建設材料学で学んだ「鋼材」と「コンクリート」について,実験を通して理解を深める。
チームでの協働を経験し,一つの仕事をなし得るために必要な個人としての姿勢を学ぶ。
授業の進め方・方法:
座学と実験が並行する形で授業が進められる。
学生各自に実験のてびき(プリント)が配布される。これに書き込んでいく形で授業が進められる。
質問がある場合には,随時受け付けられる。
注意点:
電卓を毎時間必ず準備しておくこと。
体調を整えて臨むこと(集中力が切れた状態で臨むと,思わぬケガをすることがある)。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 前半ガイダンス
コンクリート材料,スランプ,空気量,圧縮強度,劣化抵抗性の復習
本科目の方針や評価方法を学ぶ。
配合設計に必要な事前知識を復習する(MCC)
2週 コンクリートの配合設計(1) コンクリートの配合設計を学ぶ。(MCC)
3週 コンクリートの配合設計(2) コンクリートの配合設計を学ぶ。(MCC)
4週 骨材のふるい分け試験 骨材のふるい分け試験を実施し,理解する。(MCC)
5週 骨材の密度・吸水率試験 骨材の密度・吸水率試験を実施し,理解する。(MCC)
6週 骨材の準備
当初の配合の修正
コンクリート製造用の骨材を準備する。
当初の配合を修正する。
7週 細骨材の表面水率試験
現場配合への補正
細骨材の表面水率試験を実施し,理解する。(MCC)
現場配合への補正方法を学ぶ。
8週 中間試験 これまでの内容についての理解度を確認する。
4thQ
9週 中間試験の返却・解答,前半での実験スキル評価
後半ガイダンス,スランプ,空気量試験の方法について学ぶ。
中間試験の返却・解答を行う。
後半の実験について学ぶ。スランプ,空気量試験の方法について学ぶ。
10週 コンクリートの練混ぜ,型枠への打込み,スランプ,空気量試験① コンクリートの練混ぜ,型枠への打込み,スランプ試験,空気量試験を理解する。(MCC)
11週 コンクリートの練混ぜ,型枠への打込み,スランプ,空気量試験② コンクリートの練混ぜ,型枠への打込み,スランプ試験,空気量試験を理解する。(MCC)
12週 型枠の取外し,清掃
圧縮強度試験,割裂引張強度試験,応力-ひずみ関係試験,曲げ強度試験①
型枠を取り外して,清掃する。
圧縮強度,割裂引張強度,応力-ひずみ関係試験,曲げ強度試験を理解する。(MCC)
13週 圧縮強度試験,割裂引張強度試験,応力-ひずみ関係試験,曲げ強度試験② 圧縮強度,割裂引張強度,応力-ひずみ関係試験,曲げ強度試験を理解する。(MCC)
14週 鉄筋の引張試験
鉄筋の引張試験を理解する。(MCC)
15週 定期試験の解答
授業のまとめ
定期試験の解答
授業のまとめ
16週 予備日 予備日

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3後4,後5,後7
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3後4,後5,後7
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3後4,後5,後7
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3後10,後11
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3後10,後11
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3後10,後11
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。4後3,後12,後13,後14
鋼材の種類、形状を説明できる。4後14
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。4後14
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。4後1
各種セメントの特徴、用途を説明できる。4後1
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。4後4,後5,後7
骨材の種類、特徴について、説明できる。4後4,後5
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。4後1
コンクリートの長所、短所について、説明できる。4後14,後16
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。4後1
配合設計の手順を理解し、計算できる。4後1,後2,後3,後6,後8,後9,後10
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。4後10,後15
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。4後12,後13,後15
施工・法規コンクリート工の目的と施工法について、説明できる。4後6,後7,後10,後16
型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて、説明できる。4後6,後10,後16
分野別の工学実験・実習能力建設系分野(実験・実習能力)建設系分野(実験・実習能力)骨材のふるい分け試験について理解し、器具を使って実験できる。4後4,後8
骨材の密度、吸水率試験について理解し、器具を使って実験できる。4後5,後8
コンクリートのスランプ試験について理解し、器具を使って実験できる。4後9,後10,後15
コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。4後9,後10,後11,後15
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。4後9,後11,後12,後13,後15

評価割合

試験実技相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000