基礎化学ⅠB

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 基礎化学ⅠB
科目番号 g0530 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 『 化学基礎 academia 』実教出版(株),  補助教材: 『 セミナー化学基礎+化学 』 第一学習社 , 『 スクエア最新図説化学 』 第一学習社
担当教員 藤井 翔

到達目標

・ 分子量や物質量などの化学における基本量の算出ができる。
・ 化学反応式が表す内容を理解できる。
・ 酸と塩基の基本的性質やpHについて理解できる。
・ 中和反応の概念や中和滴定の実験方法が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学における基本量の計算ができ,さらに,物質の変化について化学反応式を示し,化学量論的な計算をすることができる。化学における基本量の計算ができ,物質の変化について化学反応式を示すことができる。化学における基本量の計算ができず,物質の変化について化学反応式を示すことができない。
評価項目2液性や中和反応の概念を説明でき,反応の様子や量的関係を反応式で示すことができる。液性や中和反応の概念を説明できる。液性や中和反応の概念を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 2(1) 説明 閉じる
JABEE B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コアカリキュラムの要求範囲を中心として,一般教養的な内容について,指定教科書を用いて講義を行い,また指定問題集を用いて自己学習も行う。
授業の進め方・方法:
・ 指定教科書の内容を中心とした講義とプリント演習,実験を組み合わせた学習を行う。
・ 試験は中間試験,定期試験を実施する。
注意点:
・ 疑問点にについては積極的に質問し,可能な限り授業中に解決するように努めること。
・ 実験には緊張をもって取り組み,現象を注意深く観察し,結果について深く考察すること。
・ 課され課題には真剣に取り組み,提出期限を厳守すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 原子量・分子量と式量 原子量および分子量と式量の算出ができる。
2週 物質量
物質量や物資量と質量の関係について理解し,様々な物質の物質量の算出ができる。
3週 溶液の濃度   溶液と濃度の表し方を理解し,様々な濃度の算出ができる。
4週 実験2:溶液の調製  指定された濃度の溶液を調製できる。
5週 化学反応式と量的関係
化学反応式を用いて様々な化学変化を表すことができる。また,反応前後での各物質の量的関係について理解し,未知の物質量や体積などの算出ができる。
6週 実験3:化学反応式と量的関係
実験を通し,反応前後の物質量の量的関係について深く理解する。
7週 まとめ
問題演習
8週 後期 中間試験
4thQ
9週 中間試験 返却と解説
10週 酸と塩基         酸と塩基の定義や分類について説明できる。
11週 水素イオン濃度とpH 水素イオン濃度やpH(水素イオン指数)について説明でき,水溶液のpHの算出ができる。
12週 中和反応① 中和反応の概念と,中和反応と量的関係について説明できる。
13週 中和反応②
実験4:中和滴定
中和曲線と指示薬,中和滴定について理解し,中和滴定の操作ができる。
14週 まとめ
問題演習
15週 後期 定期試験
16週 定期試験 返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)原子のイオン化について説明できる。3
代表的なイオンを化学式で表すことができる。3
イオン式とイオンの名称を説明できる。3
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。3
原子の相対質量が説明できる。3
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。3
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。3
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3
中和反応がどのような反応であるか説明できる。3
中和滴定の計算ができる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000