鉄筋コンクリート工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2016
授業科目 鉄筋コンクリート工学Ⅰ
科目番号 0017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 図説わかるコンクリート構造(井上晋ほか著,学芸出版社,2015,2800円)
担当教員 青木 優介

到達目標

・鉄筋コンクリート(RC)の成り立ちを説明できる。
・曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート梁の挙動について基本的な計算ができる。
・偏心軸力を受ける鉄筋コンクリート柱の挙動について基本的な計算ができる。
・せん断力を受ける鉄筋コンクリート梁の挙動について基本的な計算ができる。
・基本的な構造細目を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
RCの成り立ちRCの成り立ちを他者に説明できるRCの成り立ちを理解できるRCの成り立ちを理解できない
RCの曲げRCの曲げ挙動計算を他者に説明できるRCの曲げ挙動計算を理解できるRCの曲げ挙動計算を理解できない
RCの軸圧縮RCの軸圧縮耐力計算を他者に説明できるRCの軸圧縮耐力計算を理解できるRCの軸圧縮耐力計算を理解できない
RCのせん断RCのせん断耐力計算を他者に説明できるRCのせん断耐力計算を理解できるRCのせん断耐力計算を理解できない
構造細目基本的な構造細目を他者に説明できる基本的な構造細目を理解できる基本的な構造細目を理解できない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 2(1) 説明 閉じる
準学士課程 2(2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・鉄筋コンクリートの原理を多くの計算を通じて理解することを目的とする。
・「なぜ鉄筋とコンクリートを組み合わせなければならないのか」,「鉄筋をどこにどれだけ入れることが適切なのか」,「なぜそんなルール(構造細目)が決まっているのか」などについて「考えて,理解する」ことに重点を置く。
授業の進め方・方法:
・教科書に沿った講義と演習を中心に進める。演習ではAL(アクティブラーニング)の試みとして,「学びあい」の方法を導入する。
・学習用のノートは当面準備する必要はない。記入式のプリントを配布する。
注意点:
・電卓持参は必須である。
・「学びあい」は,「学び」の時間であることをつねに意識する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
鉄筋コンクリート構造の基本
科目の方針や評価方法を学ぶ
鉄筋コンクリート構造の基本を学ぶ
2週 応力,ひずみ,ヤング係数 応力,ひずみ,ヤング係数について復習する
3週 コンクリートと鋼材の力学的性質 コンクリートと鋼材の力学的性質について復習する
4週 RCはりの基本的事項 RCはりの計算における基本的な事項を学ぶ
5週 RCはりの曲げ挙動①
換算断面と曲げひび割れ発生モーメント
換算断面について学ぶ
曲げひび割れ発生モーメントについて学ぶ
6週 RCはりの曲げ挙動②
鉄筋降伏までの応力度と抵抗モーメント
鉄筋降伏までの応力度のもとめ方,抵抗モーメントのもとめ方を学ぶ
7週 RCはりの曲げ挙動③
計算演習Ⅰ
計算条件を変えた計算を繰り返し,挙動の変化を学ぶ
8週 前期中間試験は行わず,
ここまでの復習資料の作成
授業アンケート
復習資料を作成する
授業アンケートに回答する
2ndQ
9週 RCはりの曲げ挙動④
曲げ破壊形式
曲げ破壊形式と釣合鉄筋比について学ぶ
10週 RCはりの曲げ挙動⑤
終局曲げモーメントの計算(単鉄筋長方形断面)
終局曲げモーメントの基本的計算を学ぶ
11週 RCはりの曲げ挙動⑥
計算演習Ⅱ
計算条件を変えた計算を繰り返し,挙動の変化を学ぶ
12週 RCはりの曲げ挙動⑦
終局曲げモーメントの計算(単鉄筋T形断面)
T形断面の終局曲げモーメントの基本的計算を学ぶ
13週 RCはりの曲げ挙動⑧
終局曲げモーメントの計算(複鉄筋断面)
複鉄筋断面の終局曲げモーメントの基本的計算を学ぶ
14週 RCはりの曲げ挙動⑨
計算演習Ⅲ
RCはりの挙動①~⑧までの内容を含む計算演習に取り組む
15週 前期定期試験の返却
前期授業の総括
前期定期試験の返却を受ける
前期授業を振り返る
16週
後期
3rdQ
1週 前期の振り返り
後期のガイダンス
前期の復習を行う
後期の学習内容を概観する
2週 RC柱の挙動①
中心軸圧縮耐力の計算
中心軸圧縮耐力の基本的計算を学ぶ
3週 RC柱の挙動②
偏心軸圧縮耐力の計算
偏心軸圧縮耐力の基本的計算を学ぶ
4週 RC柱の挙動③
相互作用曲線と柱の破壊形態
相互作用曲線と柱の破壊形態について学ぶ
5週 RCはりのせん断挙動①
主応力とせん断破壊の形態
主応力とせん断破壊の形態について学ぶ
6週 RCはりのせん断挙動②
コンクリートのせん断応力度
コンクリートのせん断応力度について学ぶ
7週 RCはりのせん断挙動③
せん断補強鉄筋の役割
せん断補強鉄筋の役割について学ぶ
8週 後期中間試験は行わず,
ここまでの復習資料の作成
復習資料を作成する
4thQ
9週 RCはりのせん断挙動④
せん断補強鉄筋以外によるせん断抵抗力
せん断補強鉄筋以外によるせん断抵抗力について学ぶ
10週 RCはりのせん断挙動⑤
計算演習Ⅳ
計算条件を変えた計算を繰り返し,挙動の変化を学ぶ
11週 RCはりのせん断挙動⑥
計算演習Ⅴ
計算条件を変えた計算を繰り返し,挙動の変化を学ぶ
12週 構造細目 かぶり,あきなどに関する構造細目を学ぶ
13週 総合演習① 前期の内容からを総合した演習課題に取り組む
14週 総合演習② 前期の内容からを総合した演習課題に取り組む
15週 後期定期試験の返却
後期授業の総括
後期定期試験の返却を受ける
全体の授業を振り返る
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
成り立ち100000010
曲げ400000040
軸圧縮100000010
せん断300000030
構造細目100000010