科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 哲学
科目番号 0032 科目区分 一般 / 必修選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 小谷 俊博

到達目標

哲学的な問題について主体的に考え、主張することができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業の問題について自分の考えを明確に主張することができる。各授業の問題について自分の考えをある程度主張することができる。各授業の問題について自分の考えを主張することができない。
評価項目2各授業で取り扱われる問いがどのようなものかを明確に説明できる。各授業で取り扱われる問いがどのようなものかをある程度説明できる。各授業で取り扱われる問いがどのようなものかを説明できない。
評価項目3各授業で取り扱われる問題の背景知識について明確に説明することができる。各授業で取り扱われる問題の背景知識についてある程度説明することができる。各授業で取り扱われる問題の背景知識について説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
哲学は、知識の習得よりも主体的に考えることの方がはるかに重要である。考えることに重点を置いた講義を行う。
授業の進め方・方法:
スライドで問題を提起しつつ、適宜考える時間を取る。時に指名して意見を求める、あるいは学生間でのディスカッションを取れ入れる予定である。
注意点:
毎回ショートレポートを課す。評価の20%を占めるため、毎回欠かさず提出することが求められる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 授業の方針について理解する。
2週 「知っている」とは何か① 知識の古典的定義、ア・プリオリな知識、経験的知識について理解する。
3週 「知っている」とは何か② 基礎づけ主義の問題を理解する。
4週 「知っている」とは何か③ ゲティア問題を理解する。
5週 「知っている」とは何か④ デカルトの懐疑論、培養槽の中の脳についてそれぞれ理解する。
6週 「知っている」とは何か⑤ この世界が『マトリックス』の世界とは異なるかについて自分の考えを述べることができる。
7週 「知っている」とは何か⑥ 人格の同一性の問題を事例に、確実に知っていることは何かを考える。
8週 中間試験
2ndQ
9週 「神」は存在するか 神の存在証明の代表的な事例を理解する。
10週 「心」とは何か① 心身二元論の問題を理解する。
11週 機械は心を持てるのか① 人工知能の現状を、映像を通して理解する。
12週 機械は心を持てるのか② 『ウォーリー』の世界のロボットは心を持てるのか考える。
13週 機械は心を持てるのか③ チューリングマシン、中国語の部屋等の心の哲学の基礎知識を理解する。
14週 機械は心を持てるのか④ 心を持つロボットが開発されることは問題かを『A.I.』を通じて考える。
15週 「心」とは何か② 近年の科学的成果をもとに、「心」の何が問題かを理解する。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 再オリエンテーション 後期の授業方針について理解する。
2週 「道徳」とは何か① 身近な生活を振り返って、道徳が問題になることがあるのかを考える。
3週 「道徳」とは何か② 規範理論の大枠について、トロリー問題を通して理解する。
4週 「道徳」とは何か③ ニーチェの道徳批判について理解する。
5週 「道徳」とは何か④ 脳神経倫理学とは何かを理解する。
6週 応用倫理学① 応用倫理学の代表的な問題を理解する。
7週 応用倫理学① 応用倫理学の代表的な問題を理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 「芸術」とは何か 贋作者の特集を通じて、芸術とは何かを考える。
10週 「正義」とは何か① ロールズの正義論の基本的な内容を理解する。
11週 「正義」とは何か② いくつかの仮想的事例をもとに、正義とは何かを考える。
12週 「科学」とは何か① 疑似科学を事例に、科学とは何かを考える。
13週 「科学」とは何か② ポパー、クーンをはじめとする科学哲学者の議論の基本を理解する。
14週 「論理」とは何か パラドクスを事例に論理とは何かを考える。
15週 人生に意味はあるのか 人生の意味とは何か、あるいは死とは何かについて考える。
16週 定期試験

評価割合

レポートショートレポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000