概要:
本講義は,人々の生活を直接に支える浄水の取水・供給(上水道)にかかわる施設の設計および管理に必要となる基礎知識と応用技術を中心に講義する.また,より基礎的な水環境科学の分野や水環境問題の歴史的展開についても補足する.
授業の進め方・方法:
講義は教科書の内容に沿って実施する.補助資料は必要に応じて配布する.
中間試験および定期試験を実施し,試験成績(4回の試験の平均点)を90%,レポート課題を10%として評価する.
注意点:
・化学,生物などの基礎知識も必要になるが,必要に応じて復習・確認を行う.水環境関連の報道などにも関心を持ち,環境関連施設の社会的意義について考える機会をもつこと.電卓を毎時間持参すること.
・授業90分に対して教材等で180分以上の予習,復習を行うこと.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系 | 環境 | 環境問題の歴史を理解している。 | 2 | 前1,前2,前7 |
物質循環を理解している。 | 2 | 前2,前3,前7 |
地球資源問題を理解している。 | 2 | 前2,前3,前7 |
環境容量を説明できる。 | 2 | 前6,前7 |
環境と人の健康との関わりを理解している。 | 2 | 前5,前7,前8,前9,前16 |
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)を理解している | 2 | 前8,前9,前16 |
水の物性、水の循環を理解している。 | 3 | 前1,前2,前7 |
水質指標を理解している。 | 3 | 前4,前5,前7,前9,前16 |
水質汚濁の現状を理解している。 | 3 | 前6,前7 |
水質汚濁物の発生源と移動過程を理解でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる。 | 3 | 前6,前7 |
水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)を理解している。 | 3 | 前3,前7 |
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を理解している。 | 3 | 前6,前7 |
水道の役割、種類を説明できる。 | 3 | 前10,前16 |
水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。 | 3 | 前11,前12,前16 |
水道施設(取水・導水・浄水・送水・配水・給水等)を理解している。 | 3 | 前13,前14,前15,前16,後1,後2 |
浄水の単位操作(凝集・沈澱凝集等)を理解している。 | 3 | 後3 |
浄水の単位操作(濾過・殺菌等)を理解している。 | 3 | 後3 |
高度処理を理解している。 | 3 | 後4 |
下水道の役割と現状、汚水処理の種類を理解している。 | 3 | 後6,後9 |
下水道の基本計画と施設計画、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。 | 3 | 後7,後9,後10,後11 |
生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を理解している。 | 3 | 後11,後12,後13 |
下水処理施設の設計を理解き、かつ計算できる。 | 3 | 後12,後13 |
高度処理を理解している。 | 3 | 後14 |
汚泥処理・処分を理解している。 | 3 | 後15 |
溶解度について理解している。 | 2 | 前1,前2 |
化学平衡について理解している。 | 2 | 前1,前2 |
反応速度について理解している。 | 2 | 前1,前2 |
反応速度を理解し、計算ができる。 | 2 | 前1,前2 |
熱力学を理解し、計算ができる。 | 2 | 前1,前2 |
生態系の構造と機能を説明できる。 | 2 | 前6 |
生物多様性の危機を理解している。 | 2 | 前6 |
生態系の保全手法を理解している。 | 2 | 前6 |
自然生態系を守るための施策を理解している。 | 2 | 前6 |
生命資源と資源の獲得を理解している。 | 2 | 前6 |
微生物の定義(分類、構造、機能等)を理解している。 | 2 | 前3 |
物質循環と微生物の関係を説明できる。 | 2 | 前3 |
エネルギー獲得機構を理解している。 | 2 | 前3 |
増殖速度、収率を理解している。 | 2 | 前3 |
酵素反応速度を理解している。 | 2 | 前3 |
自由エネルギーを理解している。 | 2 | 前3 |
環境倫理を説明できる。 | 2 | 後5 |
水環境を理解している。 | 2 | 後5 |