環境工学実験

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 環境工学実験
科目番号 0045 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 オリジナルの指導書を配布する
担当教員 上村 繁樹,大久保 努,湯谷 賢太郎

到達目標

・水質(BOD,COD,窒素,リン,大腸菌群,糞便性大腸菌,水生微生物)の分析方法を理解し,実験を行うことができる.
・河川の生物調査方法を理解し,調査を行うことができる.
・河川の水質調査方法を理解し,学んだ水質分析方法を適用して水質調査ができる.
・得られたデータの意味を理解し,プレゼンテーションにより他人に伝えることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
水質分析方法学んだ分析手法を実際の現場に適用できる.指導書と教員の指示に従って実験を行うことができる.指導書と教員の指示に従っても実験を行うことができない.
河川調査方法学んだ調査手法を実際の現場に適用できる.指導書と教員の指示に従って調査を行うことができる.指導書と教員の指示に従っても調査を行うことができない.
結果の理解得られた結果を理解し,適切に図表等にまとめ,他人に説明できる.得られた結果の意味を理解できる.得られた結果の意味が理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本実験は水質分析方法について学ぶものである.学んだ分析方法は,実際の河川調査への適用を通して,より深く学ぶことになる.
授業の進め方・方法:
実験は主に前半の分析手法の習得パートと,後半の実際のフィールドでの適用パートに分かれる.分析手法の習得は,実験室で担当教員の指示と指導書に従いながら行われる.後半の適用パートでは,実際に野外でのサンプリングを行うこともある.また,水質分析では,担当教員は指示を行わない.学生自身で必要な器具の準備や試薬の調合を行う必要がある.
注意点:
化学実験や生物実験を中心に行うため,常に衛生的な服装で臨むなど,実験室内での基本的なマナーに注意すること.さらに,実験に用いる薬品は人体にとって有害なものも含まれるため,安全には十分に注意すること.また,レポートの作成に当たっては,関連科目の復習を随時行うことが肝要である.
シラバスの授業計画に示した予定は,天候等様々な要因で変更される場合があるので注意すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 環境工学実験の流れを理解する
2週 水質分析の基礎① 実験室のマナー,器具の名称と取り扱い,使用済み器具の洗浄方法などについて理解する
3週 水質分析法の修得① BOD,CODの測定方法について理解し,実験ができる
4週 水質分析法の修得② 窒素・リンの測定方法について理解し,実験ができる
5週 水質分析法の修得③ 大腸菌群・糞便性大腸菌の測定方法について理解し,実験ができる
6週 微生物の顕微鏡観察 顕微鏡による微生物の観察方法を理解し,実験ができる
7週 予備日兼実験データのまとめ 実験でえられたデータの意味を理解し,まとめることができる.調査報告書の仮提出ができる.
8週 河川生物調査① 河川の生物調査方法を理解し,実践できる
2ndQ
9週 河川生物調査② 河川の生物調査方法を理解し,実践できる
10週 河川水質調査① 学んだ水質調査法を実際の分析に適用できる
11週 河川水質調査② 学んだ水質調査法を実際の分析に適用できる
12週 予備日兼河川調査データのまとめ 河川調査で得られたデータの意味を理解し,まとめることができる.
13週 予備日兼河川調査データのまとめ 河川調査で得られたデータの意味を理解し,まとめることができる.調査報告書の提出ができる.
14週 施設見学 近隣の水処理施設・浄水施設を見学し,実際の現場でどのようなことが行われているのか理解する.
15週 発表会 河川調査の結果と河川環境改善案について発表することができる
16週

評価割合

実験状況レポート発表会合計
総合評価割合206020100
水質分析方法200020
河川調査方法060060
結果の理解002020