鉄筋コンクリート工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 鉄筋コンクリート工学Ⅰ
科目番号 0045 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 コンクリート構造の基礎(二羽淳一郎・著,数理工学社,1700円)
担当教員 青木 優介

到達目標

・鉄筋コンクリート(RC)の成り立ちを説明できる。
・曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート梁の挙動について基本的な計算ができる。
・せん断力を受ける鉄筋コンクリート梁の挙動について基本的な計算ができる。
・曲げと軸力を受ける鉄筋コンクリート部材の挙動について基本的な計算ができる。
・曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート梁の曲げひび割れ幅について基本的な計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
RCの成り立ちRCの成り立ちを他者に説明できるRCの成り立ちを理解できるRCの成り立ちを理解できない
RCの曲げRCの曲げ挙動計算を他者に説明できるRCの曲げ挙動計算を理解できるRCの曲げ挙動計算を理解できない
RCの軸圧縮RCの軸圧縮耐力計算を他者に説明できるRCの軸圧縮耐力計算を理解できるRCの軸圧縮耐力計算を理解できない
RCのせん断RCのせん断耐力計算を他者に説明できるRCのせん断耐力計算を理解できるRCのせん断耐力計算を理解できない
RCはりの曲げひび割れ幅RCの曲げひび割れ計算を他者に説明できるRCの曲げひび割れ計算を理解できるRCの曲げひび割れ計算を理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・鉄筋コンクリートの原理を多くの計算を通じて理解することを目的とする。
・「なぜ鉄筋とコンクリートを組み合わせなければならないのか」,「鉄筋をどこにどれだけ入れることが適切なのかなどについて「考えて,理解する」ことに重点を置く。
授業の進め方・方法:
・教科書に沿った講義と演習を中心に進める。演習ではAL(アクティブラーニング)の試みとして,「学びあい」の方法を導入する。
・学習用のノートは当面準備する必要はない。記入式のプリントを配布する。
注意点:
・電卓持参は必須である。
・「学びあい」は,「学び」の時間であることをつねに意識する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
コンクリート構造の基本3条件
科目の方針や評価方法を学ぶ
コンクリート構造の基本3条件を学ぶ
2週 コンクリート構造の種類
曲げを受けるRC部材の挙動(1)
コンクリート構造の種類を学ぶ
曲げをうけるRCはりの全体挙動を学ぶ
3週 曲げを受けるRC部材の挙動(2) 曲げひび割れ発生までの挙動を学ぶ
4週 曲げを受けるRC部材の挙動(3) 曲げひび割れ発生から鉄筋降伏までの挙動を学ぶ
5週 曲げを受けるRC部材の挙動(4) 抵抗モーメント,鉄筋・コンクリートの応力度の計算を行う
6週 曲げを受けるRC部材の挙動(5) 鉄筋降伏から曲げ破壊までの挙動を学ぶ
7週 ここまでの復習 ここまでの復習を行う
8週 前期中間試験
授業アンケート
前期中間試験を行う
授業アンケートに回答する
2ndQ
9週 前期中間試験の解答
曲げを受けるRC部材の挙動(6)
前期中間試験の解答を行う
曲げ引張破壊の場合の耐力計算を行う
10週 曲げを受けるRC部材の挙動(7) 曲げ圧縮破壊の場合の耐力計算を行う
11週 曲げを受けるRC部材の挙動(8) 等価応力ブロック,釣合鉄筋比の意味を学ぶ
12週 曲げを受けるRC部材の挙動(9) T形断面,拭く鉄筋断面の場合の曲げ耐力の基本的計算を学ぶ
13週 せん断を受けるRC部材の挙動(1) せん断を受ける部材のひび割れと応力状態を学ぶ
14週 ここまでの復習 ここまでの復習を行う
15週 前期定期試験の返却
前期授業の総括
前期定期試験の返却を受ける
前期授業を振り返る
16週
後期
3rdQ
1週 前期の振り返り
せん断を受けるRC部材の挙動(2)
前期の復習を行う
せん断応力の計算を行う
2週 せん断を受けるRC部材の挙動(3) スターラップの配置の判定計算を行う
3週 せん断を受けるRC部材の挙動(4) せん断ひび割れが生じたコンクリート部材の耐荷機構について学ぶ
4週 せん断を受けるRC部材の挙動(5) トラス理論とその問題点について学ぶ
5週 せん断を受けるRC部材の挙動(6) 修正トラス理論について学ぶ
6週 せん断を受けるRC部材の挙動(7) せん断耐力予測式について学ぶ
7週 ここまでの復習 ここまでの復習を行う
8週 後期中間試験
後期中間試験を行う
4thQ
9週 後期中間試験の解答
せん断を受けるRC部材の挙動(8)
後期中間試験の解答を行う
せん断耐力予測式の計算を行う
10週 せん断を受けるRC部材の挙動(9) せん断耐力予測式の計算を行う
11週 RC部材の曲げひび割れ幅の評価(1) RC部材の曲げひび割れ幅について学ぶ
12週 RC部材の曲げひび割れ幅の評価(2) 曲げひび割れ幅の計算を行う
13週 総合演習① 前期の内容からを総合した演習課題に取り組む
14週 総合演習② 後期の内容からを総合した演習課題に取り組む
15週 後期定期試験の返却
後期授業の総括
後期定期試験の返却を受ける
全体の授業を振り返る
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
成り立ち100000010
曲げ400000040
軸圧縮100000010
せん断300000030
曲げひび割れ100000010