材料実験

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 材料実験
科目番号 0051 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 新版 土木実習 (実教出版),配布資料
担当教員 青木 優介

到達目標

・骨材の基本的な試験について理解し,環境が整えば自身で実験できる。
・コンクリートの配合設計を理解し,実施できる。
・コンクリートのスランプ,空気量試験について理解し,環境が整えば自身で実験できる。
・コンクリートの強度試験について理解し,環境が整えば自身で実験できる。
・座学で学んだ鋼材とコンクリートに関する内容の理解を深め,平易に人に説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
骨材の基本的な試験資料を見ながらの実行も可能である。実験の内容を理解している。実験の内容を理解できていない。
コンクリートの配合設計資料を見ながらの実行も可能である。内容を理解している。内容を理解できていない。
フレッシュコンクリートの試験資料を見ながらの実行も可能である。実験の内容を理解している。実験の内容を理解できていない。
コンクリートの強度試験資料を見ながらの実行も可能である。実験の内容を理解している。実験の内容を理解できていない。
他者への説明一般の人にも説明できる。ある程度知識のある人に説明できる。人に説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建設材料学で学んだ「鋼材」と「コンクリート」について,実験をとおして,理解を深める。また,実験の様子を紹介するスライドなどを視聴し,実験方法の原理の理解につとめる。
授業の進め方・方法:
状況によって,遠隔授業もしくは対面授業によって授業を進める。
なお,質問がある場合には,随時受け付ける。
注意点:
電卓を毎時間必ず準備しておくこと。なお,一人で対処しようとせず,分からない場合などはクラスメイトなどに積極気に相談すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
コンクリートの仮配合計算
本科目の方針や評価方法を学ぶ。
コンクリートの配合計算(設計ではない)を学ぶ
2週 仮実験(スランプ試験,空気量試験,強度試験の概要) コンクリートの試験の概要を学ぶ
3週 骨材の復習
細骨材・粗骨材のふるい分け試験
左記の実験を行う。
4週 細骨材・粗骨材の密度・吸水率試験 左記の実験を行う。
5週 コンクリートの圧縮強度試験 左記の実験を行う。
6週 コンクリートの配合設計(1) コンクリートの正式な配合設計法を学ぶ。
7週 コンクリートの配合設計(2) コンクリートの正式な配合設計法を学ぶ。
8週 中間試験 これまでの内容についての中間試験を行う。
4thQ
9週 中間試験の返却・解答,型枠の準備
材料(細骨材・粗骨材)の準備
中間試験の返却・解答を行う。
型枠準備,材料準備を行う。
10週 材料の計量
練混ぜ,スランプ,空気量試験
左記の実験を行う。
11週 材齢7日圧縮強度,引張強度,静弾性係数試験

左記の実験を行う。
12週 材齢28日圧縮強度,引張強度,静弾性係数試験
左記の実験を行う。
13週 強度試験結果の整理と考察 強度試験結果の整理と考察を行う。
14週 鉄筋の引張試験 左記の試験を行う。
15週 定期試験の解答
授業のまとめ
定期試験の解答
授業のまとめ
16週 予備日 予備日

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。4後3,後4,後11,後13,後14
鋼材の種類、形状を説明できる。4後4,後5,後14
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。4後4,後5,後14
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。4後12
各種セメントの特徴、用途を説明できる。4後12
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。4後3,後4,後12
骨材の種類、特徴について、説明できる。4後3,後4,後12
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。4後12
コンクリートの長所、短所について、説明できる。4後6,後14
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。4後6
配合設計の手順を理解し、計算できる。4後1,後2,後9,後10
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。4後10,後12
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。4後11,後13
施工・法規コンクリート工の目的と施工法について、説明できる。4後6,後7,後10
型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて、説明できる。4後6,後7,後10
分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】骨材のふるい分け試験について理解し、器具を使って実験できる。4後4
骨材の密度、吸水率試験について理解し、器具を使って実験できる。4後3
コンクリートのスランプ試験について理解し、器具を使って実験できる。4後10
コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。4後10
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。4後11,後13

評価割合

試験実技相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000