現代社会A

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 現代社会A
科目番号 0055 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『高等学校 新現代社会』帝国書院
担当教員 小谷 俊博

到達目標

現代社会を構成するさまざまな制度を理解し、さまざまな情報から、より信頼できる情報を取捨選択できる力を養う。技術者という視点から現代社会を捉え、特に技術者に要請される倫理的問題への適切な取り組み方が判別できるよう、技術者倫理の入門レベルの知識の習得も目指す。また、近年の社会状況の変化の中で、AIなどの新たな技術が応用されてきており、その活用の状況、データの活用に関する倫理的問題などの基礎知識の習得が必要不可欠である。この新たな問題に関しても、特に倫理的な観点から基礎的な知識が習得できることを目指す。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1技術者の社会的使命について説明できる技術者の社会的使命を認識できる技術者の社会的使命を認識できない
評価項目2技術がもたらす利益と損害について、最新の技術(AIなど)を含めて倫理問題を説明できる技術がもたらす利益と損害について、最新の技術(AIなど)を含めて倫理問題を理解できる技術がもたらす利益と損害について、最新の技術(AIなど)を含めて倫理問題を認識できない
評価項目3憲法や法の役割、平等や権利の意義を説明できる憲法や法の役割、平等や権利の意義を理解できる憲法や法の役割、平等や権利の意義を認識できない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 1(2) 説明 閉じる
準学士課程 1(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
技術者倫理の諸問題を理解すること、そして社会がどのようなものであるべきかについての多様な考えを理解することを目指す。とりわけ近年は、AI等の技術やコロナ禍におけるテレワークの普及など、情報技術により社会状況が大きく変化している。それゆえ、これらの新たな技術に関する倫理的問題を知ることが、今後は不可欠になる。こうした新たな技術がもたらす倫理問題も取り扱う。
授業の進め方・方法:
講義形式で行うが、授業内で自らの意見を提示する機会を設ける。
注意点:
授業内での作業を真剣に行い、問題の理解に努めること。また、特にAI等の問題は、日々状況が変化する問題であるため、日頃からニュース・新聞等をチェックすることで、社会的な問題になっている点を積極的に理解することが求められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション・社会とは何か 授業の方針・目的および、社会とは何かといった問題を理解する
2週 技術者の社会的責任 製造物責任等を例に、技術者の社会的責任、プロフェッショナルとしてのあり方を理解する
3週 知的財産権① 知的財産権として、著作権、実用新案権、意匠権、商標権などの諸権利についての基本的な知識を習得する。
4週 知的財産権② 知的財産権として、特許権と不正競争防止法に関する基本的な知識を習得する。
5週 公害と技術者 水俣病を中心として、公害対策や環境保全の問題について基本的な知識を習得する。
6週 持続可能性(SDGs) 持続可能性とは何かについて基本的な知識を習得する。
7週 グローバル化と技術者 公害輸出、および異文化理解の重要性に関する基本的な考え方を身につける。
8週 技術移転・内部告発 技術移転、内部告発に関する基本的な考え方を身につける。
2ndQ
9週 設計の倫理的問題 設計を通じて、多様化する社会に対する技術者の取り組む姿勢とは何かを考える。
10週 情報倫理・AIの現状と倫理問題 個人情報、情報セキュリティ、AIと技術者倫理に関する基本的な知識(データの取り扱い・最新の応用事例等)を習得する。
11週 民主社会の原理と日本国憲法① 近代立憲主義、国民主権、法の支配についての基本的な知識を習得する。
12週 民主社会の原理と日本国憲法② 日本国憲法の制定、三大原理、そして憲法改正の手続きについての基本的な知識を習得する。
13週 民主社会の原理と日本国憲法③ 平等と差別の問題について基本的な知識を習得する。
14週 民主社会の原理と日本国憲法④ 精神的自由に関する基本的な知識を習得する。
15週 民主社会の原理と日本国憲法⑤ 身体的自由、生存権、公共の福祉という概念についての基本的な知識を習得する。
16週

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000