土質実験

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 土質実験
科目番号 0072 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 土質実験室著『土質実験指導書』環境都市工学科都市創造実験室、2016年(社)地盤工学会著『土質試験 -基本と手引き-』(社)地盤工学会、2010年、1600円(+税)
担当教員 鬼塚 信弘

到達目標

・地盤を構成する材料の一つとして土が挙げられ、土を材料として取り扱う、土を支持地盤とした時の影響を調べるなど、土そのものの性質や特性を把握しなければならない。本実験では3、4年時で学んだ土質力学Ⅰ、Ⅱを基礎として、JISに定められた室内土質試験を行い、その実験の意義と得られたデータの解釈を通して理解することができる。
・各試験のレポートを作成すると同時に、内容の理解度を把握するために、口頭試問を行って理解力を把握することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1土の工学的性質に関する基礎知識について、JISに定められた室内土質試験を行って幅広く理解できる。土の工学的性質に関する基礎知識について、JISに定められた室内土質試験を行って理解できる。土の工学的性質に関する基礎知識について、JISに定められた室内土質試験を行って理解できない。
評価項目2土質力学の理論について、JISに定められた室内土質試験を行って幅広く理解できる。土質力学の理論について、JISに定められた室内土質試験を行って理解できる。土質力学の理論について、JISに定められた室内土質試験を行って理解できない。
評価項目3各試験のレポートを作成し、口頭試問を行って幅広く理解できる。各試験のレポートを作成し、口頭試問を行って理解できる。各試験のレポートを作成し、口頭試問を行って理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地盤を構成する材料の一つとして土が挙げられる。土は古代から人々の生活基盤に深く関わっており、現代においても、水と空気と共に我々の生活基盤の上でなくてはならない存在である。もともと土は特異な性質を持ち、その性質を理解することによって、土を材料として取り扱ったり、支持地盤に土を用いたりすることができる。しかし、土は特異な性質を持つと同時に、土を地盤とした時の特有な現象も見られることから、土を掘ったときの安定性、土中に透水する地下水の状態を把握することも重要である。土質力学の講義では、上記のことを実務と関連させながら、土質力学の理論や土質試験法を学び、地盤の設計で必要なc、φなどの定数の重要性を認識した。土質力学は、講義を通して実験を行い、両方の学問を総合的に学ぶことによって理解したことになる。実験は、ハンドオーガーボーリングを行って土試料をサンプリングし、土の物理的性質を求める試験、土の力学的性質を求める試験を行う。これらの結果を整理して、土質柱状図を作成し、土質柱状図の解析を行う。最後に、土質実験および土質力学の理解度を把握するために、口頭試問を行う。
授業の進め方・方法:
授業は実験室で教科書に沿って行う実験形式で、授業時間内外で実験レポートを課す。授業内容・方法はレポート作成方法、表層土のサンプリング、土粒子の密度試験、土のコンシステンシー試験、土の粒度試験、土の定水位透水試験、締固め試験、一軸圧縮試験の内容を実験を通して理解を深める。土質試験の各テーマの口頭試問準備を行い、土質試験の各テーマの口頭試問を行う。
注意点:
実験は、土質力学の基礎理論はもとより各種試験の機器を用いて土を実際に取り扱うので、積極的に取り組む。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土質試験の概要とレポート作成方法 土質試験の意義・内容とレポート作成方法について理解できる。
2週 土質試験(1) 表層土のサンプリングについて理解できる。
3週 土質試験(2) 土粒子の密度試験、土のコンシステンシー試験、土の粒度試験について理解できる。
4週 土質試験(2) 土粒子の密度試験、土のコンシステンシー試験、土の粒度試験について理解できる。
5週 土質試験(2) 土粒子の密度試験、土のコンシステンシー試験、土の粒度試験について理解できる。
6週 土質試験(2) 土粒子の密度試験、土のコンシステンシー試験、土の粒度試験について理解できる。
7週 土質試験(1)データ整理 表層土のサンプリング、土粒子の密度試験、土のコンシステンシー試験、土の粒度試験のデータ整理ができる。
8週 前期中間試験 実施しない。
2ndQ
9週 土質試験(3) 土の定水位透水試験、締固め試験、一軸圧縮試験について理解できる。
10週 土質試験(3) 土の定水位透水試験、締固め試験、一軸圧縮試験について理解できる。
11週 土質試験(3) 土の定水位透水試験、締固め試験、一軸圧縮試験について理解できる。
12週 土質試験(3) 土の定水位透水試験、締固め試験、一軸圧縮試験について理解できる。
13週 土質試験(2)データ整理 土の定水位透水試験、締固め試験、一軸圧縮試験のデータ整理ができる。
14週 口頭試問準備 土質試験の各テーマの口頭試問準備ができる。
15週 前期定期試験 実施しない。
16週 口頭試問 土質試験の各テーマの口頭試問ができる。

評価割合

試験課題合計
総合評価割合2080100
基礎的能力000
専門的能力2080100
分野横断的能力000