土質力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 土質力学Ⅱ
科目番号 0083 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 三田地利之著『土質力学入門(第2版)』森北出版、2020年、3000円(+税)/地盤工学会「土質試験−基本と手引き−」改訂編集WG著『土質試験 基本と手引き 第二回改訂版』丸善出版、2010年、1600円(+税)
担当教員 鬼塚 信弘

到達目標

・土中の水の流れについて理解することができる。
・地中応力の計算方法、土の圧密の基礎について理解することができる。
・圧密試験や圧密沈下量計算について理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1土の工学的性質に関する基礎知識を幅広く理解できる。土の工学的性質に関する基礎知識を理解できる。土の工学的性質に関する基礎知識を理解できない。
評価項目2土質力学の理論の応用を理解できる。土質力学の理論の基礎を理解できる。土質力学の理論の基礎を理解できない。
評価項目3地盤の応力と変形の計算方法の応用を習得できる。地盤の応力と変形の計算方法の基礎を習得できる。地盤の応力と変形の計算方法の基礎を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地盤を構成する材料の一つとして土が挙げられる。土は古代から人々の生活基盤に深く関わっており、現代においても、水と空気と共に我々の生活基盤の上でなくてはならない存在である。もともと土は特異な性質を持ち、その性質を理解することによって、土を材料として取り扱ったり、支持地盤に土を用いたりすることができる。しかし、土は特異な性質を持つと同時に、土を地盤とした時の特有な現象も見られることから、土を掘ったときの安定性、土中に透水する地下水の状態を把握することも重要である。本科目は、前述のことを実務と関連させながら、土質力学の理論や土質試験法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は配布資料、教科書、補助教科書に沿って行う講義形式で、授業時間内外で適時、演習問題を課す。授業内容・方法は土中水の流れ、地盤内の応力、土の圧縮性と圧密の内容を講義を通して理解を深める。
注意点:
土質力学は数学や物理学、化学などの知識を用いる学問ではあるが、時折起こる地盤災害の記事やニュースにも目を向けて興味を抱くこと。また、「土と基礎」、「土木学会誌」などの学会誌や雑誌、地盤に関する本にも親しむこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 土中水の流れ 浸透流量を理解できる。
2週 土中水の流れ 浸透流量を理解できる。
3週 地盤内の応力 地盤の応力の概念を理解できる。
4週 地盤内の応力 全応力と有効応力、自重による地盤内応力について理解できる。
5週 地盤内の応力 載荷重による地盤内応力を理解できる。
6週 地盤内の応力 載荷重による地盤内応力を理解できる。
7週 地盤内の応力 載荷重による地盤内応力を理解できる。
8週 後期中間試験 後期中間試験までの学習内容を理解できる。
4thQ
9週 後期中間試験の解説
地盤内の応力
後期中間試験答案を返却し、解説を受けて確認できる。浸透流による地盤内応力と地盤内有効応力について理解できる。
10週 地盤内の応力 浸透流による地盤内応力と地盤内有効応力について理解できる。
11週 土の圧縮性と圧密 土の圧縮性について理解できる。
12週 土の圧縮性と圧密 飽和粘土の圧密、圧密試験について理解できる。
13週 土の圧縮性と圧密 圧密沈下量と圧密沈下の経時変化の予測について理解できる。
14週 土の圧縮性と圧密 圧密沈下量と圧密沈下の経時変化の予測について理解できる。
15週 土の圧縮性と圧密 圧密沈下量と圧密沈下の経時変化の予測、圧密促進工法について理解できる。
16週 後期定期試験 後期定期試験までの学習内容を理解できる。

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000