生態環境工学

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 生態環境工学
科目番号 0100 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない
担当教員 湯谷 賢太郎

到達目標

◇生態系における物質循環と微生物の関係,生物多様性の現状と危機,について説明できる.
◇生態系や生物多様性を守るための手法,施策を説明できる.
◇環境影響評価における生物の扱いについいて説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生態系と生物多様性生態系と生物多様性について説明できる生態系と生物多様性について理解している生態系と生物多様性について理解していない
生態系の保全手法生態系の保全手法について説明できる生態系の保全手法について理解している生態系の保全手法について理解していない
環境影響評価環境影響評価について説明できる環境影響評価について理解している環境影響評価について理解していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義では、環境アセスメントについて学びながら、生物多様性の危機とそれを守るための手法について学ぶ
授業の進め方・方法:
主にスライドを用いながら進める.資料はWebページにアップロードするので,必要に応じてダウンロードすること.成績は毎回のワークシートにより評価する.
【参考図書】
・国土交通省や環境省のWebページに公開されている各種資料,パンフレット
・浅枝隆(編著)『生態系の環境』朝倉書店,2011年,2800円+税
・Millennium Ecosystem Assessment『ECOSYSTEMS AND HUMAN WELL-BEING, Synthesis, Summary for decision-makers』Webにて閲覧可
・Millennium Ecosystem Assessment(編)/横浜国立大学21世紀COE翻訳委員会(責任翻訳)『生態系サービスと人類の将来―国連ミレニアムエコシステム評価』オーム社,2007年,2800円+税
・環境アセスメント学会(編)『環境アセスメント学の基礎』恒星社厚生閣,2013年,3000円+税
・田中章『HEP入門―“ハビタット評価手続き”マニュアル』朝倉書店,2006年,4500円+税
・玉井信行・中村俊六・奥田重俊(編)『河川生態環境評価法―潜在自然概念を軸として』東京大学出版会,2000年,3600円+税
・土木学会環境工学委員会・環境工学に関わる出版準備小委員会(編)『環境工学公式・モデル・数値集』土木学会,2004年,10000円+税
・高速道路総合技術研究所『エコロードガイドー高速道路における自然環境保全の取り組みー』高速道路総合技術研究所,2315円+税
注意点:
本講義の前提知識として4年次の「水域システム工学」の履修が望ましいが,履修していなくとも自習で十分に対応可能である.生物や生態系の保全や評価は,実際の開発に携わる場合避けては通れない.社会に出てから困らない程度の知識は得るつもりで講義に臨んでもらいたい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 生態学の復習 生態学の基礎的事項について説明できる
3週 生物多様性と生態系サービス① 生物多様性の危機と生態系サービスについて説明できる
4週 生物多様性と生態系サービス② ミレニアム生態系評価について説明できる
5週 生物多様性と生態系サービス③ 生態系サービスの経済価値について説明できる
6週 生物多様性と生態系サービス③ 生態系を活用した防災・減災(ECO-DRR)について説明できる
7週 環境アセスメントとは 環境影響評価法の内容について説明できる
8週 中間試験 実施しない
4thQ
9週 環境アセスメントの技術と手法① 環境アセスメントで用いられる技術と手法について説明できる
10週 環境アセスメントの技術と手法② 環境アセスメントで用いられる技術と手法について説明できる
11週 環境アセスメントの技術と手法③ 環境アセスメントで用いられる技術と手法について説明できる
12週 生態系の評価手法① HEPについて説明できる
13週 生態系の評価手法② 様々な河川生態環境の評価手法について説明できる
14週 土木建設業と生物多様性の保全 土木建設業界で取り組まれている生態系保全事例について説明できる
15週 定期試験 実施しない
16週 予備日

評価割合

ワークシート合計
総合評価割合100100
基礎的能力5050
専門的能力5050