構造工学実験

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 構造工学実験
科目番号 0250 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 資料を適宜配布する
担当教員 原田 健二

到達目標

1.RCはりの破壊形態について説明できる
2.RCはりの曲げひび割れ強度,曲げ破壊強度,せん断破壊強度について計算できる
3.RCはりのたわみを計算できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
RCはりの破壊形態について説明できる他者に容易に説明できる概ね説明ができる説明できない
RCはりの破壊強度の計算RCはりの破壊形態を理解したうえで,RCはりの破壊強度を計算できるRCはりの破壊強度の計算ができるRCはりの破壊強度の計算ができない
RCはりのたわみの計算曲げひび割れ発生以降の断面の剛性の低下を理解したうえで,RCはりのたわみの計算ができるRCはりのたわみの計算ができるRCはりのたわみの計算ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
構造工学実験は、外力の作用によって生じる構造物内部の断面力や変形について実験を通じて学ぶ科目である。実験に積極的に取り組むとともに、深く考察する態度を身につけること。
授業の進め方・方法:
授業方法は実験と考察を中心とし、実験に必要な課題を事前に出す。積極的に取り組み、わからないときは質問をすること。
注意点:
構造工学,コンクリート構造工学の実験科目であり、構造力学およびコンクリート構造工学について学んだことに基づいて深く考察する必要があるのでしっかり取り組むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実験内容の概要 実験内容の概要を理解できる
2週 RCはりの材料準備 RCはりに必要な材料の説明ができる
3週 RCはりの打設 RCはりの打設ができる
4週 RCはりの破壊強度の計算 RCはりの破壊強度の計算ができる
5週 RCはりのたわみの計算 RCはりのたわみの計算ができる
6週 RCはりの載荷試験(曲げ引張破壊) RCはりの曲げ引張破壊を理解し,RCはりの載荷試験ができる
7週 RCはりの載荷試験(せん断破壊) RCはりのせん断破壊を理解し,RCはりの載荷試験ができる
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 RCはりの載荷試験のレポート作成および提出 レポートを期限までに提出できる
10週 骨組み構造物の設計 骨組み構造物の設計ができる
11週 骨組み構造物の設計 骨組み構造物の設計ができる
12週 骨組み構造物の作製 骨組み構造物の作製ができる
13週 骨組み構造物の作製 骨組み構造物の作製ができる
14週 骨組み構造物の載荷試験 骨組み構造物の特性を理解し,実験ができる
15週 レポートの作成および提出 レポートを期限までに提出できる
16週 前期定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。4
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。4
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。4
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。4
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。4
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。4
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。4
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。4
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。4
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。4
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。4
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。4
鋼材の種類、形状を説明できる。4
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。4
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。4
各種セメントの特徴、用途を説明できる。4
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。4
骨材の種類、特徴について、説明できる。4
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。4
コンクリートの長所、短所について、説明できる。4
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。4
配合設計の手順を理解し、計算できる。4
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。4
コンクリート構造の代表的な設計法である限界状態設計法、許容応力度設計法について、説明できる。4
曲げモーメントを受ける部材の破壊形式を説明でき、断面破壊に対する安全性を検討できる。4
曲げモーメントを受ける部材の断面応力度の算定、使用性(ひび割れ幅)を検討できる。4
せん断力を受ける部材の破壊形式を説明でき、せん断力に対する安全性を検討できる。4
構造断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。4
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。4
各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。4
トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる。4
節点法や断面法を用いて、トラスの部材力を計算できる。4
影響線を利用して、支点反力や断面力を計算できる。4
影響線を応用して、与えられた荷重に対する支点反力や断面力を計算できる。4
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。4
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。4
はりのたわみの微分方程式に関して、その幾何学的境界条件と力学的境界条件を理解し、微分方程式を解いて、たわみやたわみ角を計算できる。4
分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000