概要:
本講義は,これまで学んできた土木分野の問題を,公務員試験相当問題を解く演習を通じて理解を深めるものである.
授業の進め方・方法:
毎回の講義は,基本的内容の解説と実際の演習によって構成される.講義は構造力学,土質力学,水理学,その他の内容で構成される.講義には確認テストの回を含む場合がある.講義は専攻科生が担当する.
注意点:
本講義では,先輩である専攻科生が講義を担当する.そのため,教員とは違った視点で話を聞くことができるであろう.座学の講義でよくわからなかったところは,この機会に理解するチャンスである.積極的に講義に参加し,たくさん質問してもらいたい.
また,授業に出席するにあたっては,構造力学,土質力学,水理学等の講義で用いた教科書やノートを適宜持参して参照すること.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 構造 | 断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。 | 4 | 前1 |
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。 | 4 | 前1 |
各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。 | 4 | 前1 |
トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる。 | 4 | 前1 |
節点法や断面法を用いて、トラスの部材力を計算できる。 | 4 | 前1 |
影響線を利用して、支点反力や断面力を計算できる。 | 4 | 前1 |
影響線を応用して、与えられた荷重に対する支点反力や断面力を計算できる。 | 4 | 前1 |
ラーメンの支点反力、断面力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その断面力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)を描くことができる。 | 4 | 前1 |
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。 | 4 | 前1 |
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。 | 4 | 前1 |
はりのたわみの微分方程式に関して、その幾何学的境界条件と力学的境界条件を理解し、微分方程式を解いて、たわみやたわみ角を計算できる。 | 4 | 前1 |
圧縮力を受ける柱の分類(短柱・長柱)を理解し、各種支持条件に対するEuler座屈荷重を計算できる。 | 4 | 前1 |
地盤 | 土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。 | 3 | 前1 |
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。 | 3 | 前1 |
ダルシーの法則を説明できる。 | 3 | 前1 |
透水係数と透水試験について、説明できる。 | 3 | 前1 |
透水力による浸透破壊現象を説明できる。 | 3 | 前1 |
有効応力の原理を説明できる。 | 3 | 前1 |
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。 | 3 | 前1 |
圧密沈下の計算を説明できる。 | 3 | 前1 |
水理 | 水理学で用いる単位系を説明できる。 | 3 | 前1 |
静水圧の表現、強さ、作用する方向について、説明できる。 | 3 | 前1 |
平面と曲面に作用する全水圧の大きさと作用点を計算できる。 | 3 | 前1 |
浮力と浮体の安定を計算できる。 | 3 | 前1 |
連続の式を説明できる。 | 3 | 前1 |
完全流体の運動方程式(Eulerの運動方程式)を説明できる。 | 3 | 前1 |
ベルヌーイの定理を説明でき、これを応用(ベンチュリーメータなど)した 計算ができる。 | 3 | 前1 |
運動量保存則を説明でき、これを応用した計算ができる。 | 3 | 前1 |