環境管理手法

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 環境管理手法
科目番号 0258 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 必要に応じて資料を配布
担当教員 大久保 努

到達目標

・地球環境の基本現象,大気環境の保全対策,水環境の保全対策が理解できる.
・土壌環境の保全対策,環境中の化学物質,廃棄と循環,自然環境の保全対策が理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地球環境(大気,水,土壌)の基本現象応用課題を解ける配布資料,学習ノートを見ながら課題を解ける配布資料,学習ノートを見ても課題が解けない
環境化学物質の影響と環境リスク算出応用課題を解ける配布資料,学習ノートを見ながら課題を解ける配布資料,学習ノートを見ても課題が解けない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
最近のわが国における環境問題とその対策への取り組みの動向と、環境保全技術に求められている要件を踏まえ、その中核となっている大気環境,水環境,廃棄物などの問題に関する対策と技術の基礎的事項について学習する.
授業の進め方・方法:
講義は,黒板とパワーポイントを併用して進める.補助資料は必要に応じて配布する.
評価方法は,原則的に中間試験(50%)および定期試験(50%)で評価するが,途中で課題を出す場合がある.
この科目は学修単位科目のため,教材や授業ノート等で予習,復習を行うこと.
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 本科目の概要,達成目標,評価方法等に関する説明
2週 地球環境の基本現象 地球温暖化に関わる物質循環を理解
3週 地球環境の基本現象 地球温暖化に関わる物質循環を理解
4週 地球環境の基本現象 二酸化炭素貯留技術の概要を理解
5週 地球環境の基本現象 太陽放射と地球表面温度を理解,温室効果ガスの役割を理解
6週 核廃棄物の管理 核廃棄物問題を理解
7週 核廃棄物の管理 放射線の曝露(自然放射線,人工放射線),半減期の推定を理解
8週 試験 1〜7週の学習内容を理解
2ndQ
9週 答案返却と解説
大気汚染の保全対策
1〜7週の学習内容を理解
大気汚染物質の種類と排出量
10週 大気汚染の保全対策 大気汚染物質の種類と排出量
11週 大気汚染の保全対策 大気汚染物質の削減技術
12週 環境中の化学物質 生活環境中の毒性化学物質を理解
13週 環境リスク(水系感染リスク) 消毒副生成物を理解
14週 環境リスク(水系感染リスク) 微生物感染リスクを理解
15週 試験 9〜14週の学習内容を理解
16週 答案返却と解説 9〜14週の学習内容を理解

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境地球規模の環境問題を説明できる。4
環境と人の健康との関わりを説明できる。4
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。4
水の物性、水の循環を説明できる。4
水質指標を説明できる。4
水質汚濁の現状を説明できる。4
水質汚濁物の発生源と移動過程を説明でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる。4
水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。4
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。4
物質循環と微生物の関係を説明できる。4
水道の役割、種類を説明できる。4
水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。4
浄水の単位操作(凝集、沈澱凝集、濾過、殺菌等)を説明できる。4
下水道の役割と現状、汚水処理の種類について、説明できる。4
下水道の基本計画と施設計画、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。4
生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を説明できる。4
汚泥処理・処分について、説明できる。4
微生物の定義(分類、構造、機能等)を説明できる。4
大気汚染の現状と発生源について、説明できる。4
騒音の発生源と現状について、説明できる。4
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。4
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。4
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。4
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。4
環境影響評価の目的を説明できる。4
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。4
環境影響指標を説明できる。4
リスクアセスメントを説明できる。4
ライフサイクルアセスメントを説明できる。4
生物多様性の現状と危機について、説明できる。4
生態系の保全手法を説明できる。4
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。4
物質循環と微生物の関係を説明できる。4
土壌汚染の現状を説明できる。4

評価割合

試験1試験2合計
総合評価割合5050100
基礎的能力303060
専門的能力202040