電気機械エネルギー変換工学

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 電気機械エネルギー変換工学
科目番号 0033 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械・電子システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 使用せず
担当教員 大澤 寛

到達目標

電気系と機械系の方程式の相似を理解する
磁気エネルギーを介して電気エネルギーが機械エネルギーに変換される原理を理解する
電気系と機械系が混在したシステムの解析の方法を理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電気系と機械系の相似電気系と機械系の相似関係を式で説明できる電気系と機械系の相似関係の式があれば説明できる式の説明ができない
電気-機械エネルギー変換の原理磁気エネルギーが機械エネルギーへ変換する原理を式で説明できる磁気エネルギーが機械エネルギーへ変換する原理の概要を説明できる磁気エネルギーが機械エネルギーへ変換する原理を説明できない
電気系・機械系の混在したシステムの解析ラグランジュの運動方程式を使って簡単な電気・機械変換システムを立式できるラグランジュの運動方程式を使って簡単な電気系もしくは機械系システムの方程式を立式できるラグランジュの方程式を理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気系要素と機械系要素のそれぞれの数式に相似があり,特にエネルギー蓄積要素に関して相似関係を理解した後,電気系システムと機械系システムにはそれそれ相互に関連することを学習する。その上でエネルギー蓄積要素である磁気エネルギーを介して電気エネルギーが機械エネルギーに変換される原理を理解する。
授業の進め方・方法:
電気・機械要素の相似
磁気エネルギーを介した電気-機械エネルギー変換システムの基礎的な解析方法
エネルギー方程式であるラグランジュの運動方程式を使って電気・機械が混在するシステムの解析
注意点:
教科書を使わないのでノートをきちんと取ること
高専5年間で学習した電気磁気学,物理学等の知識を使うので分からない概念が出てきたら,自学による復習が必要になる

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概要
講義全体の概要を説明する
概要を理解して必要な知識を確認できる
2週 電気・機械系の相似 エネルギー蓄積要素に関する方程式の相似関係を理解できる
3週 鉄芯入りリアクトルの磁気エネルギの計算 計算を理解できる
4週 ギャップ付きリアクトルの磁気エネルギの計算 計算を理解できる
5週 磁気エネルギに基づく機械力 電気エネルギと磁気エネルギ,機械力の関係を理解できる
6週 演習 簡単なシステムの解析演習
7週 電気・機械系の相似関係 数式を用いた相似関係の簡単な計算ができる
8週 ラグランジュの運動方程式1 仮想変位の原理
4thQ
9週 ラグランジュの運動方程式2 ダランベールの原理
10週 ラグランジュの運動方程式3 ハミルトンの原理
11週 ラグランジュの運動方程式4 運動方程式
12週 演習 最速降下線を使った演習
13週 演習 簡単な機械系をラグランジュの方法で解く
14週 演習 電気・機械混在システムの方程式をラグランジュの方程式で立式
15週 演習 降圧コンバータをラグランジュの方程式で解く
16週 試験 これまでの内容の確認

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力03030
専門的能力70070