高周波回路工学

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 高周波回路工学
科目番号 0037 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械・電子システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 指定しない
担当教員 大野 貴信

到達目標

・集中定数回路や分布定数回路を理解し,スタブ回路の機能や各種の伝送線路構造の特長を説明することができる。
・アンテナ及びフィルタの役割と設計理論の基礎を理解し,また,各種高周波回路の機能及び特長を説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電磁波の伝送路と分布定数回路の基本を理解して説明することができる電磁波の伝送路と分布定数回路の基本を理解することができる電磁波の伝送路と分布定数回路の基本を理解することができない
評価項目2スタブ構造に関する計算ができるスタブ構造を理解することができるスタブ構造を理解することができない
評価項目3伝送線路構造の特長を説明することができる伝送線路構造の基本を理解することができる伝送線路構造を理解することができない

学科の到達目標項目との関係

専攻科課程 B-2 説明 閉じる
JABEE B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・電磁波の伝送路と分布定数回路の基本を学び、反射係数,入力インピーダンス,スタブ構造について理解する
・各種の伝送線路構造を理解する
・各種の高周波回路の特長を理解する
授業の進め方・方法:
座学と演習を組み合わせて授業を進める。この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として内容確認の課題を出す。
授業内容は分布定数線路理論と高周波回路の説明を中心に取り扱う。
試験前には課題の提出を求める。
注意点:
分布定数回路で扱うため,回路表現は集中定数回路の考え方と大きく異なることを理解しなければならない。反射係数による表現と線路長によるインピーダンスの表現などは考え方を理解しなければならない。また,電磁波の基礎知識は必須であるといえる。したがって,電磁気学を復習して講義に望んで欲しい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電磁波の基礎と電波の分類 周波数,波長,分類を把握する
2週 通信ネットワーク NFC,Wi-Fi,LTE,5G,LPWAについて理解する
3週 電波伝搬 地上波伝搬,対流圏伝搬について理解する
4週 分布定数回路の基礎1 電信方程式について理解する(MCC)
5週 分布定数回路の基礎2 伝搬定数について理解する
6週 進行波 進行波について理解する
7週 無損失線路 無損失線路の電圧と電流について理解する
8週 電力 伝送電力について理解する
2ndQ
9週 分布定数回路1 特性インピーダンス,電圧,電流について理解する(MCC)
10週 分布定数回路2 伝送電力,入力インピーダンスについて理解する
11週 スタブ回路 オープンスタブ,ショートスタブについて理解する
12週 整合 スタブによる回路の整合について理解する
13週 定在波比 電圧定在波比について理解する
14週 損失線路 損失を考慮した線路について理解する
15週 期末試験
16週 期末試験の復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000