現代文明

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 現代文明
科目番号 G0401 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械・電子システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書なし
担当教員 小谷 俊博

到達目標

授業に基づいて、週ごとに扱う概念の輪郭をつかみ、その概念を用いて、あるいはその概念について主体的に議論できるようになることが、本授業の到達目標である。なお、現代文明を理解する上で、批判的な思考と共通言語化しつつある英語の理解も不可欠である。そこで、批判的な思考のための訓練、英文での現代の問題理解も目標とし、基本的なスキルを身につけることも目指す。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代文明を特徴付ける諸概念の概要を説明できる。現代文明を特徴付ける諸概念の概要を理解できる。現代文明を特徴付ける諸概念の概要を理解できない。
評価項目2発展的な議論を行うためのスキルを身につけている。発展的な議論を行うためのスキルの概要を理解できる。発展的な議論を行うためのスキルが理解できない。
評価項目3現代の問題を理解する上で有用な、比較的難解な英文を読み解くことができる。現代の問題を理解する上で有用な、平易な英文を読み解くことができる。現代の問題を理解する上で有用な、平易な英文を読み解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

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JABEE A-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代文明は、高度な科学技術の発展に主導されて、新たな制度や思想が構築されてきたもので、過去の歴史と比較した際の相対的な物質的豊かさを特徴の一つとする。新たな技術や豊かさは、新しい概念や社会問題を生み出してきた。この授業では、現代文明がもたらした諸問題について、週ごとに一つの概念に注目して、基本的知識の習得および主体的・批判的な検討を行う。
授業の進め方・方法:
まず、取り扱う概念の基本的な性格を確認し、代表的な見解を理解する。その上で、関連する現実的な問題について、問いを投げかけるか、あるいはある主張をもった文章を提示する。受講者は、授業で学んだ見解をもとに、主体的に問いに取り組むか、あるいは文章を批判的に検討する。
注意点:
授業90分に対して、紹介する教材を用いて180分以上の予習と復習を実施すること。また、課題等で簡単な英文を取り扱うことがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 授業全体の方針を理解する。
2週 自由 リベラリズムの理解を中心とした自由に関する基本的な考え方を理解する。
3週 平等 何の平等について考えることができるのかを中心に、平等に関する基本的な考え方を理解する。
4週 正義 ロールズの基本的な構想について、ごく基本的な考え方を理解する。
5週 デモクラシー 統治形態の一つとしてのデモクラシーに関する基本的な考え方を理解する。
6週 運がもたらすものは何か、どこまでがコントロールできるものかについて、哲学的な観点からの考え方を理解する。
7週 差別 偏見や差別がどのような対象に向けられてきたのか、現代社会に特徴的な問題に焦点を当てて考えることができる。
8週 生命① 医療の高度な発展により生じた現代的問題について、医療倫理の観点から理解する。
2ndQ
9週 生命② 現代において死刑制度は必要なのか、また自殺や安楽死の権利は認められるのかについて、基本的な知識を習得する。
10週 ジェンダーに関する問題だけでなく、性的マイノリティに関する基本的な知識を習得する。
11週 環境 環境破壊や持続可能性などの環境倫理に関する基本的な知識を習得する。
12週 医療 公衆衛生や健康格差などの医療に関する問題の基本的な考え方および知識を習得する。
13週 科学技術 科学技術と社会の関係性という観点から、科学技術が抱える問題を理解する。
14週 時事問題 現代文明の抱える最新の問題を取り上げて議論する。
15週 総まとめと展望 これまで学んだことを振り返りつつ、扱えなかったトピックについて概観する。
16週

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合600002020100
基礎的能力600002020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000