技術倫理

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 技術倫理
科目番号 0026 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御・情報システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 指定しない.必要な資料はプリントで配布する.
担当教員 小谷 俊博

到達目標

・ 一般的な倫理学理論および技術者倫理に特化した理論を理解すること
・ 技術者の社会における位置づけおよび役割を理解すること
・ 技術者が実際に直面した事例をもとに、どのような倫理的判断が可能かについて展望を持つことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1技術者に特有の倫理問題とは何かを明確に説明できる。技術者に特有の倫理問題とは何かをある程度説明できる。技術者に特有の倫理問題とは何かが説明できない。
評価項目2技術者が直面してきた具体的な事例について明確に説明できる。技術者が直面してきた具体的な事例についてある程度説明できる。技術者が直面してきた具体的な事例について説明できない。
評価項目3倫理問題に直面した際に適切に議論することができる。倫理問題に直面した際にある程度議論することができる。倫理問題に直面した際に議論することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
講義により基本知識を獲得し、小テストあるいはレポート課題によりその習得を目指す。
授業の進め方・方法:
知識習得のための講義を中心とするが、講義内では課題やディスカッションの機会も設ける。なお、この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートやプリントによる課題を実施します。
注意点:
自分が今後遭遇する可能性のある問題が扱われていることを自覚することが大切である。その上で、知識の習得と併せて、自分自身の考えを構築していこうとする努力が必要である。また、英語の文献を扱うことがある。予習・復習の課題として出すこともあるが、英語文献の基本的な読解力はエンジニアにとって必須であることを理解し、積極的に取り組むこと。講義内で、英文読解についても簡単な説明は与える。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 講義の方針等について理解する。
2週 技術者倫理の基礎知識① 説明責任、製造物責任等の基本的な知識を習得する。
3週 技術者倫理の基礎知識② 法令遵守の重要性および情報倫理の基本的な知識を習得する。
4週 技術者倫理の基礎知識③ 持続可能性を含めた環境倫理の基本的な知識を習得する。
5週 技術者倫理の基礎知識④ 国際社会における技術者の役割と責任について考える。
6週 技術者倫理の基礎知識⑤ 知的財産についての基本的な知識を習得する。
7週 リスク① リスクの基本的な考え方を理解する。
8週 リスク② リスク認知の概要を理解する。
4thQ
9週 リスク③ リスクコミュニケーションの概要を理解する。
10週 ヒューマンエラー① ヒューマンエラーとは何かについの基本的な考えを理解する。
11週 ヒューマンエラー② ヒューマンエラーが起こる背景について理解する。
12週 ヒューマンエラー③ ヒューマンエラーの観点から、現場の改善について考える。
13週 ヒューマンエラー④ 安全のための態度や防護の方法について理解する。
14週 ケーススタディ 近年の技術者倫理で問題になるトピックを学び、技術者倫理で学んだ内容をどのように活かすことが出来るかを理解する。
15週 全体のまとめ 講義を総括し、今後に活かすべき課題を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
説明責任、内部告発、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的事項を理解し、説明できる。3
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、及び個人情報保護法、著作権などの法律との関連について理解できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを理解できる。3
技術者を目指す者として、環境問題について配慮することができる。3
技術者を目指す者として、社会と地域について配慮することができる。3
技術者を目指す者として、知的財産に関する知識(関連法案を含む)、技能、態度を身につける。3
知的財産の社会的意義や重要性を技術者として理解し、知的創造サイクルを支えることができる。3
技術者を目指す者として、知的財産を意識した創造性を発揮できる。3
技術者を目指す者として各国・各地域での活動において、各国・各地域の文化、慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令などを守ることができる。3
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。3
技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。3
技術者を目指す者として、さまざまな課題に力を合わせて取り組んでいくことができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000