技術倫理

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 技術倫理
科目番号 0040 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御・情報システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 小谷 俊博,丸岡 邦明,伊藤 操,上村 繁樹

到達目標

・ 一般的な倫理学理論および技術者倫理に特化した理論を理解すること
・ 技術者の社会における位置づけおよび役割を理解すること
・ 技術者が実際に直面した事例をもとに、どのような倫理的判断が可能かについて展望を持つことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1技術者に特有の倫理問題とは何かを明確に説明できる。技術者に特有の倫理問題とは何かをある程度説明できる。技術者に特有の倫理問題とは何かが説明できない。
評価項目2技術者が直面してきた具体的な事例について明確に説明できる。技術者が直面してきた具体的な事例についてある程度説明できる。技術者が直面してきた具体的な事例について説明できない。
評価項目3倫理問題に直面した際に適切に議論することができる。倫理問題に直面した際にある程度議論することができる。倫理問題に直面した際に議論することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
講義により基本知識を獲得し、小テストあるいはレポート課題によりその習得を目指す。
授業の進め方・方法:
毎回テーマに沿って講義が行われる。教員によって課題や方法は異なるため、オリエンテーションを含めて必ず出席すること。
注意点:
自分が今後遭遇する可能性のある問題が扱われていることを自覚することが大切である。その上で、知識の習得と併せて、自分自身の考えを構築していこうとする努力が必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 本講義の方針・概要について理解する。
2週 プロフェッショナルとしての技術者 技術者がプロフェッショナルであることを理解する。
3週 技術者の道徳的責任とは何か① 同業者に対する責任について理解する。
4週 技術者の道徳的責任とは何か② 地域の人々、途上国に対する責任について理解する。
5週 技術者の道徳的責任とは何か③ 異なる文化を持つ人々に対する責任について理解する。
6週 リスク評価・設計 リスク評価の諸問題、設計の倫理について理解する。
7週 内部告発 内部告発の倫理問題について理解する。
8週 正しいものの考え方とは何か 適切に議論し合うために必要なスキルについて考える。
4thQ
9週 機械工学に関連する技術者倫理 機械工学関連の事例について理解を深める。
10週 電気電子工学に関連する技術者倫理 電気電子工学関連の事例について理解を深める。
11週 電子制御工学に関連する技術者倫理 電子制御工学関連の事例について理解を深める。
12週 情報工学に関連する技術者倫理 情報工学関連の事例について理解を深める。
13週 環境都市工学に関連する技術者倫理 環境都市工学関連の事例について理解を深める。
14週 道徳について考える① 道徳それ自体について議論を通じて理解する。
15週 道徳について考える② 道徳それ自体について議論を通じて理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
説明責任、内部告発、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的事項を理解し、説明できる。3
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、及び個人情報保護法、著作権などの法律との関連について理解できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを理解できる。3
技術者を目指す者として、環境問題について配慮することができる。3
技術者を目指す者として、社会と地域について配慮することができる。3
技術者を目指す者として、知的財産に関する知識(関連法案を含む)、技能、態度を身につける。3
知的財産の社会的意義や重要性を技術者として理解し、知的創造サイクルを支えることができる。3
技術者を目指す者として、知的財産を意識した創造性を発揮できる。3
技術者を目指す者として各国・各地域での活動において、各国・各地域の文化、慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令などを守ることができる。3
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。3
技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。3
技術者を目指す者として、さまざまな課題に力を合わせて取り組んでいくことができる。3

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000