回路工学

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 回路工学
科目番号 0006 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 使用せず
担当教員 浅野 洋介

到達目標

1.回路素子の特徴が説明でき,簡単な回路の計算ができる。
2.増幅回路の動作が説明でき,基本的な増幅回路の計算ができる。
3.演算増幅器の概要が説明でき,基本回路の設計や簡単な応用回路の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1回路素子の特徴が説明でき,簡単な回路の計算ができる。回路素子の概要が説明でき,簡単な回路の計算ができる。回路素子の特徴が説明できない。
評価項目2演算増幅器の概要が説明でき,基本回路の設計や簡単な応用回路の計算ができる。演算増幅器の概要が説明でき,基本回路の設計ができる。演算増幅器を用いた基本回路の設計ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3専攻共通科目である。
電子回路に代表される回路技術は,全ての工学分野において,計測などを中心に欠かせない基本技術として重要な位置にある。
ここでは,回路素子,回路解析,増幅回路の基本から,演算増幅器の基礎と応用について学習する。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義を中心とし、随時演習を取り入れる。
事後(または事前)学習としてレポートを課す。
注意点:
1.回路特有の考え方に慣れるために,関連した雑誌等を通読することが有効である。
2.問題を解くためにも,簡単な関数電卓の準備が必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
電子回路の概念

電気回路と電子回路の違いを説明できる
2週 回路素子(1) 抵抗の概要と実際を説明できる
3週 回路素子(2) コンデンサとコイルの概要と実際を説明できる
4週 回路解析(1) 回路解析の基礎を学習し,回路の計算ができる(1)
5週 回路解析(2)
回路解析の基礎を学習し,回路の計算ができる(2)
6週 増幅回路の基礎 増幅の概念と増幅回路の動作量を説明できる
7週 演算増幅器(1) 理想的な演算増幅器と実際の演算増幅器の違いが説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 演算増幅器(2) 逆相増幅回路と正相増幅回路の動作が説明できる。
10週 演算増幅器(3) 簡単な増幅回路が設計できる。
11週 演算増幅器(4) 演算増幅器を用いた応用回路の動作や特徴を説明できる
12週 電源回路(1) 電源回路の原理と基本構成を説明できる
13週 電源回路(2) リニア電源とスイッチング電源の動作原理を説明できる
14週 回路シミュレーション(1) Pspice等の回路シミュレータの概要を説明できる
15週 回路シミュレーション(2) 回路シミュレータの簡単な使い方を説明できる
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合802000000100
基礎的能力70200000090
専門的能力1000000010
分野横断的能力00000000