到達目標
都市計画の概観を理解し,今後の都市の在り方について自ら考え意見を述べることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
都市計画の基礎 | 都市計画の基礎的事項について説明できる | 都市計画の基礎的事項について概ね説明できる | 都市計画の基礎的内容を理解できない |
都市の抱える問題 | 現在の都市の抱える問題を理解し,解決に向けた取り組みについて説明できる | 現在の都市の抱える問題を理解している | 現在の都市の抱える問題を知らない |
今後の都市の在り方 | 今後の都市の在り方について,自らの考えを持ち,それを説明できる | 今後の都市の在り方について,自らの意見がある | 今後の都市の在り方について,自らの意見がない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本講義では,所謂「都市計画」について学ぶ。基本的事項の他に,現在の都市が抱える少子高齢化,人口減少,中心市街地の衰退などについても学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義は,板書の他にプロジェクターで図表や写真を提示しながら進める。
成績の評価は,出席シート(20%)とレポート(80%)で行う。
参考図書:
・平田登基男,他『都市計画 (環境・都市システム系教科書シリーズ)』コロナ社,2007年
・日笠端,日端康雄『都市計画 第3版増補』共立出版,2015年
※都市計画関連書籍は教科書以外にも多数出版されているので,ぜひ興味がある本を読んでもらいたい。
注意点:
本講義は選択科目である。自分の興味や進路などをよく考慮の上,受講してもらいたい。都市計画は土木環境工学のすべての分野に関連する根本ともいうべき内容であるが,本科では学んでこなかった。特に公務員志望者は是非この機会にしっかりと学んでほしい。また,本講義では学ぶだけでなく,自分の考えをしっかり持つことが大切である。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス,都市計画とは |
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2週 |
都市の歴史と理想都市,後藤新平と帝都復興計画 |
都市の歴史について理解する
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3週 |
都市の歴史と理想都市,田園都市,大ロンドン計画 |
都市計画法の歴史について理解する
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4週 |
都市の歴史と理想都市,近隣住区論とニュータウン |
都市計画法の歴史について理解する
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5週 |
都市計画と関連法規 |
都市計画法について理解する
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6週 |
都市計画の策定,マスタープラン |
総合計画とマスタープランについて理解する
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7週 |
都市計画の策定 |
都市計画の流れについて理解する
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8週 |
土地利用計画,用途地域,地域地区 |
土地利用に関する制度について理解する
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4thQ |
9週 |
土地利用計画,様々な地区 |
様々な制度について理解する
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10週 |
都市交通と都市交通施設 |
交通の考え方と様々な交通施設について理解する
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11週 |
都市交通と都市交通施設 |
四段階推定法と費用便益法について理解する
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12週 |
都市の整備手法,土地区画整理事業,市街地再開発事業 |
土地区画整理事業や市街地再開発事業について理解する
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13週 |
課題作成 |
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14週 |
課題作成 |
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15週 |
課題発表 |
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16週 |
予備日 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系 | 計画 | 国土と地域の定義を理解している。 | 4 | 後5 |
近代都市計画の思想および理念と実際について理解している。 | 4 | 後2 |
都市計画法における地区区域・地区計画および都市施設・開発などについて説明できる。 | 4 | 後5 |
土地利用計画と交通計画について理解している。 | 4 | 後8,後11 |
総合計画とマスタープランについて理解している。 | 4 | 後6 |
交通量調査と交通実態調査について理解している。 | 4 | 後10 |
交通需要推計について理解している。 | 4 | 後11 |
土地区画整理事業について理解している。 | 4 | 後12 |
市街地開発・再開発事業について理解している。 | 4 | 後12 |
費用便益分析について考え方を理解している。 | 4 | 後12 |
評価割合
| 出席シート | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 80 | 100 |
都市計画の基礎 | 20 | 40 | 60 |
都市の抱える問題 | 0 | 20 | 20 |
今後の都市の在り方 | 0 | 20 | 20 |