環境工学特論

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 環境工学特論
科目番号 C1201 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 必要に応じて資料を配布
担当教員 大久保 努

到達目標

日本や世界における治水や利水にまつわる歴史や文化,地理的特徴について理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
治水・利水技術治水・利水技術を理解できる治水・利水技術を概ね理解できる治水・利水技術を理解できない

学科の到達目標項目との関係

専攻科課程 B-2 専門分野の知識と能力
JABEE B-2 専門分野の知識と能力

教育方法等

概要:
かつて四大文明は河川のもとで誕生しました。我が国の戦国時代では「川を治めるものは国を治める」といわれていました。河川や海岸域と我々の暮らしは密接な関係があり,また,それぞれの時代で人と河川・海岸域との関わり方も変化してきました。過去の歴史を学び,今後の我々と河川・海岸域との関わりはどうあるべきかを土木的視点で考えます。
授業の進め方・方法:
・レポート課題(50%)と発表(50%)で評価する。
・授業時間90分に対して参考図書等を活用して180分以上の自学自習を行うこと。
注意点:
・発表会開催が難しい場合はレポート課題に切り替える場合があります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
千葉県の治水・利水技術と歴史①(上総掘り,藤原式水車,二五穴,川廻し)
講義の説明と図書の紹介
千葉県の治水・利水史を理解(MCC)
2週 千葉県の治水・利水技術と歴史②(椿海) 千葉県の治水・利水史を理解(MCC)
3週 千葉県の治水・利水技術と歴史③(利根川東遷事業) 千葉県の治水・利水史を理解(MCC)
4週 日本の近代土木を築いた人びと(井上勝,田辺朔郎,古市公威,沖野忠輝,廣井勇) 河川・海岸域における治水・利水技術を理解(MCC)
5週 民衆のために生きた土木技術者たち(青山士,宮本武之輔,八田與一)
河川・海岸域における治水・利水技術を理解(MCC)
6週 高度成長期を支えた土木技術者たち①(黒四ダム他) 河川・海岸域における治水・利水技術を理解(MCC)
7週 高度成長期を支えた土木技術者たち②(黒四ダム他) 河川・海岸域における治水・利水技術を理解(MCC)
8週 レポート作成 レポート課題を提示(身近な治水・利水事業として千葉県内または関東地方の治水・利水事業をまとめる)
4thQ
9週 レポート作成・提出 レポート課題(身近な治水・利水事業として千葉県内または関東地方の治水・利水事業をまとめる)
10週 世界で活躍する日本人土木技術者たち①(中村哲(アフガニスタン),五洋建設(スエズ運河)) 河川・海岸域における治水・利水技術を理解(MCC)
11週 世界で活躍する日本人土木技術者たち②(中村哲(アフガニスタン),五洋建設(スエズ運河)) 河川・海岸域における治水・利水技術を理解(MCC)
12週 世界で活躍する日本人土木技術者たち③(中村哲(アフガニスタン),五洋建設(スエズ運河)) 河川・海岸域における治水・利水技術を理解(MCC)
13週 発表会① 日本人技術者が海外で携わっった治水・利水事業に関して,事業の概要,技術者の活躍をまとめ発表
14週 発表会② 日本人技術者が海外で携わっった治水・利水事業に関して,事業の概要,技術者の活躍をまとめ発表
15週 発表会② 日本人技術者が海外で携わっった治水・利水事業に関して,事業の概要,技術者の活躍をまとめ発表
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理文明社会と河川の利用について理解している。3後1,後2,後3,後10,後11
河川の管理と整備について説明できる。3後1,後2,後3,後10,後11
流出解析法について理解している。2後2
水文量の統計的性質について理解している。2後2
河川における生態系の保全と復元について理解している。3後7
河床形態、限界掃流力、掃流砂量公式、浮遊砂量公式、河床変動について理解している。2後2
感潮河川について理解している。2後2
河川における流れ作用と河道形状について理解している。3後2
河川の分類と流域について、説明できる。3後2
流出過程、流況曲線について理解している。2後5
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。2後5,後6,後7
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。2後5
水害の特性とその変遷について理解している。3後5,後6
河道計画の策定について理解している。3後5,後6
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。3後6,後7
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。3後6,後7
近年の渇水状況と降水の変化について理解している。3後5,後6
日本の水資源の現況について、説明できる。3後5,後6
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。3後3,後9
計画全国総合開発計画・国土形成計画の変遷と系譜について理解している。3後3,後4
国土計画の歴史と考え方の変遷について理解している。3後3,後4
全国総合開発計画について理解している。3後3
国土形成計画について理解している。3後3
災害の種類について説明できる。2後2,後10,後11
過去の自然災害(津波、高潮、洪水など)における被害の発生メカニズムを説明できる2後2,後10,後11
都市の持続可能性について理解している。2後9
西欧型の環境都市について理解している。2後9
国土と地域の定義を説明できる。4後9
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。4
風景、景観と景観要素について、説明できる。4
計画の目的論と目標設定を理解している。2後10,後11
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。4後10,後11

評価割合

レポート発表合計
総合評価割合5050100
基礎的能力202040
専門的能力202040
分野横断的能力101020