問題解決技法

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 問題解決技法
科目番号 0054 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 教員作成資料
担当教員 石川 雅之,柏木 康秀,石出 忠輝,内田 洋彰,泉 源,臼井 邦人,大久保 努,栗本 育三郎,岩田 大志,原田 健二

到達目標

・グループエンカウンター、KJ法を理解し実施できる。
・ポスター等を使った効果的なプレゼンテーションができる。
・テーマ選定から問題解決技法の一連の流れを修得する。チームの一員としての責任を自覚し、相互に協力しながら、問題解決にあたり、解決策を提案できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グループエンカウンター、KJ法を理解し実施できる。グループエンカウンター、KJ法を理解しある程度実施できる。グループエンカウンター、KJ法を理解し実施できない。
評価項目2効果的なプレゼンテーションができる。効果的なプレゼンテーションがある程度できる。効果的なプレゼンテーションができない。
評価項目3テーマ選定から問題解決技法の一連の流れを修得する。 チームのリーダとしての責任を自覚し、相互に協力しながら、問題解決にあたり、解決策を提案できる。 テーマ選定から問題解決技法の一連の流れを修得する。 チームの一員としての責任を自覚し、相互に協力しながら、問題解決にあたり、解決策をある程度提案できる。 テーマ選定から問題解決技法の一連の流れを修得できない。 チームの一員としての責任を自覚せず、相互に協力せず、問題解決にあたらず、解決策を提案できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
具体的な地域の問題課題を専攻の枠を超えて、チームを作り企業の方々とのディスカッションにより、問題の本質を探り、具体的な解決策を提案する。
授業の進め方・方法:
ガイダンス、グループエンカウンター演習を実施し、自分と他者の特徴を掴み、KJ法などの問題解決分析手法、アイデア創出の手法を学んだ上で、問題解決のための具体的な演習を行う。最後に報告書をまとめ、発表する。
注意点:
・構成的グループエンカウンター法、KJ法等のシステム思考法を学び、チームとしての問題解決演習を実施するため、特に異分野間を意識した、チーム構成能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、ドキュメント作成能力が必要となる。
・演習では、様々な場面で出てくる諸問題を準学士課程で培った技術や知識を駆使して、積極的に解決するように心がけその時々の対処法を記録・整理することが重要である。
・プロジェクト実習では、具体的な課題(条件)に対して、テーマ設定、計画の立案、その条件を克服する解決策の発見、実施、その考察と発表のための整理が重要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、「パーソナルカード作成」と「グループエンカウンター」
2週 「KJ法入門」と「ブレーンストーミング」 「KJ法入門」と「ブレーンストーミング」が理解できる。
3週 ショックレー創造的思考パターンの「分析と試案作成」 ショックレー創造的思考パターンの「分析と試案作成」が理解できる。
4週 問題解決課題提示「企業テーマ」 問題解決課題提示「企業テーマ」が理解できる。
5週 アイデアの仮想工房「企業テーマの解決案」 アイデアの仮想工房「企業テーマの解決案」が提案できる。
6週 アイデアの発表会:「企業テーマの解決案の発表」 基本的な解決策が提案できる。
7週 プロジェクト実習(1) 各班ごと プロジェクトの計画ができる。
8週 「プロジェクトアドベンチャー」:身体活動を通したコミュニケーション、
信頼と協力,条件克服による問題解決
チームワークを強化できる。
2ndQ
9週 プロジェクト実習(2) 各班ごと 計画に従い実施できる。
10週 プロジェクト実習(3) 各班ごと 計画に従い実施できる。
11週 プロジェクト実習(4) 各班ごと 計画に従い実施できる。
12週 ロジェクト実習(5) 各班ごと 計画に従い実施できる。
13週 プロジェクト実習(6) 各班ごと
まとめと発表準備
まとめができる。パワーポイント等がまとめられる。
14週 プロジェクト実習発表会(1) 効果的な発表、適切な質疑応答ができる。
15週 プロジェクト実習発表会(2), アンケートほか 効果的な発表、適切な質疑応答ができる。
16週 表彰式、講評 今後に向けての反省ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。3前1
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。3前2
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。3前3
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。3前4
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。2前5
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。3前6
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。3前7
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。3前8
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。3前9
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。3前10
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。3前11
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。3前12
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。3前13
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。3前14
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。3前15
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。3前16
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前16
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前13
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。3前4,前13
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。3前4,前5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合09000100100
基礎的能力010000010
専門的能力020000020
分野横断的能力600010070