構造数値解析学

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 構造数値解析学
科目番号 0066 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 石井 建樹,原田 健二

到達目標

数値計算手法の基礎を理解し,弾性体の力学的挙動解析のための技術の基礎を習得すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
梁の曲げ振動モード梁の曲げ振動モードを理解し,複雑な境界条件の振動モードを算出できる梁の曲げ振動モードを理解し,簡単な境界条件の振動モードを算出できる梁の曲げ振動モードを算出できない
部材の剛性マトリックス部材の剛性マトリックスの基礎を理解し,一般式を誘導できる部材の剛性マトリックスの基礎を理解できる部材の剛性マトリックスを理解できない
有限要素法の基礎有限要素法の基礎式を理解し,解のメッシュ依存性を理解できる有限要素法の基礎式を理解できる有限要素法の基礎式を理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまでに学習した構造力学の内容を踏まえて、数値解析手法について学習する。また有限要素法を適用した構造計算について学ぶ。
授業の進め方・方法:
・授業時間に対して倍の時間の予習・復習を行うこと。
・授業中に演習問題を課すので、解答できるようになるまで何度でも復習すること。
・補助教科書として,以下の書籍を挙げておくので,適宜参考にして学習の助けとすること。
 (1)柴田明徳 著『最新 耐震構造解析(第2版)』森北出版,2007年
注意点:
本授業は,講義を通じて骨組構造物の振動解析の基礎を理解すること,有限要素解析の基礎を理解することが目的であり,あいまいな点があれば随時質問に訪れること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 梁の曲げ振動 梁の曲げ振動モードを算出できる
2週 梁の曲げ振動 梁の曲げ振動モードを算出できる
3週 梁の曲げ振動 梁の曲げ振動モードを算出できる
4週 部材の剛性マトリックス 部材の剛性マトリックスの一般式を誘導できる
5週 部材の剛性マトリックス 部材の剛性マトリックスの一般式を誘導できる
6週 部材の剛性マトリックス 部材の剛性マトリックスの一般式を誘導できる
7週 部材の剛性マトリックス 部材の剛性マトリックスの一般式を誘導できる
8週 後期中間試験 後期中間試験までの内容
4thQ
9週 有限要素法の基礎 有限要素法の基礎式を理解できる
10週 有限要素法の基礎 有限要素法の基礎式を理解できる
11週 有限要素法の基礎 有限要素法の基礎式を理解できる
12週 有限要素法による解法 有限要素法による構造計算ができる
13週 有限要素法による解法 有限要素法による構造計算ができる
14週 有限要素法による解法 有限要素法による構造計算ができる
15週 後期定期試験 後期定期試験までの内容
16週 後期定期試験の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造力の定義、単位、要素について説明できる。3
力のモーメント、偶力のモーメントについて理解している。3
力の合成と分解について理解し、計算できる。3
力のつり合いについて理解している。3
構造物の種類やその安定について理解している。3
構造物に作用する荷重の種類について理解している。3
静定構造物を支える支点や対応する反力を理解し、それらを力のつり合いより計算できる。3
断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。3
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。3
はりの支点の種類、対応する支点反力を理解し、はりの種類やその安定性について説明できる。3
はりに作用する外力としての荷重の種類を理解している。3
はりの断面力と荷重の相互関係を理解している。3
各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。3
はりにおける変形の基本仮定を理解し、断面力と応力(軸応力、せん断応力、曲げ応力)について説明でき、それらを計算できる。3
はりに生じる応力から、簡単なはりの設計ができる。3
トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる。3
節点法や断面法を用いて、トラスの部材力を計算できる。3
影響線を利用して、支点反力や断面力を計算できる。3
影響線を応用して、与えられた荷重に対する支点反力や断面力を計算できる。3
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。3
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係(フックの法則、弾性係数、ポアソン比)について説明でき、それらを活用できる。3
鋼材の力学的性質について理解している。1
曲げモーメントによる断面に生じる応力(圧縮、引張)とひずみを理解し、それらを計算できる。3
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。3
垂直応力とせん断応力について説明できる。3
主応力と主軸について説明できる。3
モールの応力円を利用して、構造物内部の応力状態を説明できる。2
平面応力と平面ひずみについて説明できる。3
弾性・塑性の概念について説明できる。2
はりのたわみの微分方程式を理解している。3
はりのたわみの微分方程式に関して、その幾何学的境界条件と力学的境界条件を理解し、微分方程式を解いて、たわみやたわみ角を計算できる。3
弾性荷重法を理解し、はりのたわみやたわみ角を計算できる。3
構造力学における仕事やひずみエネルギーの概念を理解している。2
仮想仕事の原理を用いた静定の解法を説明できる。2
仮想仕事の原理を活用して、静定・不静定構造物を解くことができる。2
カスティリアノの定理を用いた静定・不静定構造物の解法を理解している。2
カスティリアノの定理を活用して、静定・不静定構造物を解くことができる。2
最小仕事の原理を用いた不静定構造物の解法を理解している。2
最小仕事の原理を活用して、不静定構造物を解くことができる。2
構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。2
重ね合わせの原理を用いた不静定構造物の構造解析法を説明できる。2
応力法による不静定構造物の解法を理解している。2
応力法を活用して、不静定構造物を解くことができる。2
変位法による不静定構造物の解法を理解している。2
変位法を活用して、不静定構造物を解くことができる。2
橋梁に作用する荷重の分類(例、死荷重、活荷重)を説明できる。2
各種示方書に基づく設計法(許容応力度、終局状態等)の概要を説明でき、安全率、許容応力度などについて説明できる。2
振動解析モデルについて理解している。2
1自由度系の自由振動について理解している。2
1自由度系の強制振動について理解している。2
減衰を持つ振動について理解している。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポートその他合計
総合評価割合000001000100
基礎的能力0000040040
専門的能力0000060060
分野横断的能力00000000