国語総合Ⅲ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語総合Ⅲ
科目番号 00210 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『探求 論理国語』(桐原書店)『近代小説四選』(桐原書店)/『日本語チェック2000辞典』(京都書房)
担当教員 古明地 樹,舩戸 美智子

到達目標

1.論説文において筆者の主張をつかみ、そこに至る論理展開を理解することができる。
2.小説における登場人物の心情について、根拠を示したうえで説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1論説文における主張や論理展開を的確に理解することができる。論説文における主張や論理展開の概要を理解することができる。論説文における主張の概要を捉えることができる。論説文における筆者の主張を捉えることができない。
評価項目2登場人物の心情がどのようなものか,根拠を示したうえで説明することができる。登場人物の心情について,その大概を説明することができる。登場人物の心情が描かれた箇所を指摘することができる。登場人物の心情が描かれた箇所を指摘することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
我が国の近現代を代表する小説の鑑賞や現代社会の問題を扱った論説文の読解をとおして,日本語表現の豊かさを味わい,論理的な思考法や多角的なものの見方を身につけることをめざす。
授業の進め方・方法:
主に教科書を用いて講義形式で進めていく。単元によってはプリントを配付するので,事前に問題を解き,授業の時にそれを確認をすること。また小テストは、事前に配布した日程に基づき、授業の始めに行う。
注意点:
授業中に内容を理解することに努めること。小テストは事前に自学自習を行い、準備してくること。小テストを受けられなかった場合は、科目担当に理由を連絡し、追試を1週間以内に申し出ること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
評論 I 鷲田清一「いのちは誰のものか?」1
授業の進め方について理解することができる。
評論の構成を理解し、概略をつかむことができる。
2週 評論 I 鷲田清一「いのちは誰のものか?」2
筆者の主張に至る論理的な展開を理解することができる。
3週 評論 I 鷲田清一「いのちは誰のものか?」3
小説 江國香織「晴れた空の下で」を参考に
語彙テスト1
「いのち」に関連した小説を読むことで、いのちについて考えを深めることができる。
4週 小説 夏目漱石「こころ」1 「こころ」のあらすじを理解し、「先生」と「K」を中心に、作中人物の関係性を理解することができる。
5週 小説 夏目漱石「こころ」2 「K」の告白による「私」の心情の変化をまとめることができる。
6週 小説 夏目漱石「こころ」3
語彙テスト2
「K」と「私」の交流の中で互いに変化する心情の推移をまとめることができる。
7週 小説 夏目漱石「こころ」4 文中のキーワードを理解し、内容をまとめることができる。
8週 前期中間試験
ここまでの学習をふまえ,設問に答えることで内容への理解を深めることができる。
2ndQ
9週 前期中間試験 返却・解説
評論IV 黒崎政男「ロボットは心を持つか」1
前期中間試験の結果を承け,期末試験に向けての目標を確立することができる。
10週 評論IV 黒崎政男「ロボットは心を持つか」2 本文の論理展開を理解することができる。
11週 評論IV 黒崎政男「ロボットは心を持つか」3
「そもそも心とは何か」との比較
評論の筆者の主張をまとめ、別の見解を持った文章と比較しながら、自分の考えをまとめることができる。
12週 評論Ⅱ 竹内敏晴「行動としての話し言葉」1 筆者の考える問題点をつかむことができる。
13週 評論Ⅱ 竹内敏晴「行動としての話し言葉」2 具体例が示している内容を理解し、筆者の主張をつかむことができる。
14週 評論Ⅱ 竹内敏晴「行動としての話し言葉」3 主張に至る論理的な展開を理解し、要約をすることができる。
15週 総復習 要約 これまでの評論を要約することができる。
16週 前期末試験 ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答えることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前1,前2,前3,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前4,前5,前6,前7,前8,前16
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000