健康と福祉

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 健康と福祉
科目番号 00330 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 現代高等保健体育(大修館書店)
担当教員 黒田 一寿,溝渕 絵里

到達目標

種々の健康リスク・福祉に関する情報を収集・比較し,証拠に基づいてそれらを使いこなすリテラシーを身につける。また,自らのウェルネスを他者との関係や社会とのつながりの視点も踏まえて理解し,将来における方策を立てて実践できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1:基礎知識授業で扱った種々の健康リスク・福祉に関する情報を知識として十分身につけ,関連する知識へと探求を広げることができる。授業で扱った種々の健康リスク・福祉に関する情報を知識として一定程度身につけられている。授業で扱った種々の健康リスク・福祉に関する情報を知識として十分身につけるに至っていない。
評価項目2:批判的思考健康や福祉に関連する情報について,証拠と批判的思考を通じて吟味することができ,公正な態度で複数の情報にアクセスすることができる。健康や福祉に関連する情報について,証拠と批判的思考を通じて吟味することができる。健康や福祉に関連する情報について,証拠と批判的思考が十分ではなく,情報の正確性の検討が不十分である。
評価項目3:問題解決グループワークやディスカッション等を通じて,他者の視点や社会とのつながりを考慮に入れ,合意形成を目指しながら将来における方策を考えることができる。グループワークやディスカッション等を通じて,他者の視点や社会とのつながりを考慮に入れ,将来における方策を考えることができる。グループワークやディスカッション等において,他者の視点や社会とのつながりを考慮に入れることが十分にできておらず,個人主義的な方策に留まっている。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
種々の健康リスク・福祉に関する情報を収集・比較し,証拠に基づいてそれらを使いこなすリテラシーを身につける。自らのウェルビーイングを他者との関係性や社会とのつながりの視点も踏まえて理解し、実践していくための基礎的事項を学習する。
授業の進め方・方法:
各回で配付されるワークシートにグループ学習によって取り組む。ワークシートには論述問題が含まれており,各自の論述をグループ内でピアレビューを行い,相互評価を行う。また,ワークショップ形式の回では,取り組みの成果について班ごとに発表を行う。
注意点:
健康や社会福祉について自らの生活場面にひきつけて考え、自身の意見を表明していく姿勢を重視する。同時に他者の意見に耳を傾け、多様な考え方を受け入れ、自らの考えを深める態度を大切にする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・健康の定義 授業の概要、内容・方法、進め方、評価方法、注意点について理解する。WHOの健康の定義を確認し、マインドマップを用いて自身の健康概念を確認する。
2週 ワークショップ
少年マルコの物語
健康の社会的な側面について考えるワークショップを行う。
3週 ワークショップの振り返り
応急手当
前週のワークショップの振り返りを行う。
後半は事故が生じた際の応急手当とについて学ぶ。
4週 熱中症・心肺蘇生法 熱中症に関する正しい知識や予防方法について学ぶ。心肺蘇生法とAEDの使い方についても学ぶ。
5週 喫煙 喫煙の健康リスクについて知識を深め、関連する社会政策についも考える。
6週 飲酒 飲酒の健康リスクについて知識を深め、関連する社会政策についも考える。
7週 薬物乱用,ロールプレイ 薬物の健康リスクについて知識を深め、依存や関連する社会政策についも考える。また誘惑のリスクへの対応策をロールプレイを用いて考える。
8週 身体のつくりと体力トレーニング 筋肉や骨格についての知識を深め、生理的なメカニズムについても学び、トレーニングの実践に役立てる。
2ndQ
9週 中間試験
10週 思春期の体の変化,生命の誕生 思春期の体の変化について知り、排卵と月経、射精の仕組みについて理解する。受精と妊娠について理解する。
11週 人工妊娠中絶,家族計画 人工妊娠中絶について理解する。正しい知識に基づいた責任ある行動とは何かを理解し、将来について考える。
12週 脳科学と心の哲学 脳と心の関係について,哲学的思考も取り入れながら多面的に考える知識を得る。
13週 脳と障害,心身相関とストレス 脳と身体の関係から,障害やストレスについて多面的に考える知識を得る。
14週 福祉 社会福祉にまつわる様々な制度について学ぶ
15週 ワークショップ
障害と社会
障害の社会モデルについて学ぶ。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

授業内課題(ワーク)授業外課題(宿題)相互評価定期試験合計
総合評価割合5551030100
基礎知識40003070
思考・論理1550020
議論・発表0010010