概要:
機械系技術者は、設計・製図・製作・実験・解析をそれぞれ行う必要がある。工学言語ともいわれる図面作成能力を養成するとともに、機械製作法を実習によって体験しながら習得する。さらに、計測技術や統計的処理の基礎を身に着け、工学現象を考察する能力を習得する。
授業の進め方・方法:
ものづくり教育センターにおいて、実習形式にて授業を行う。機械工学の現場において必要となる機械加工技術を中心として、技術・技能を体得する。各加工技術に関連する理論も学習する。機械加工の危険性と安全管理を十分に理解した上で、金属加工を主とした機械製作法を実習工場の各種工作機械を用いて学修する。また、測定器具の利用方法を併せて理解する。ショップごとに学習内容をレポートとしてまとめ、提出する。
注意点:
作業服上下、安全靴、帽子を着用し時間厳守で集合する。作業中および清掃時には安全めがねを着用する。実習内容をあらかじめ理解し、機械の操作や取り扱い上の注意を守る。安全上の留意事項を厳守し、事故のないように注意する。遅刻、忘れ物、欠席の対応は別途指示する。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術 | 工学実験技術 | 目的に応じて適切な実験手法を選択し、実験手順や実験装置・測定器等の使用方法を理解した上で、安全に実験を行うことができる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
実験テーマの目的を理解し、適切な手法により取得したデータから近似曲線を求めるなど、グラフや図、表を用いて分かり易く効果的に表現することができる。 | 3 | 前7,前13 |
必要に応じて適切な文献や資料を収集し、実験結果について説明でき、定量的・論理的な考察を行い、報告書を作成することができる。 | 3 | 前7,前13 |
個人あるいはチームとして活動する際、自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。 | 3 | 前14 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 切削加工の原理、切削工具の種類、切削条件を説明できる。また、旋盤、フライス盤、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
材料 | 機械材料の種類と性質について説明できる。 | 3 | |
材料の機械的性質について理解し、機械的性質を調べる各試験方法について説明できる。 | 3 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野(実験・実習能力) | 機械系分野(実験・実習能力) | 各種計測機器の使い方を理解し、計測できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13 |
各種工具を用いた手仕上げ加工ができる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11,前12,前13 |
旋盤、フライス盤、ボール盤の基本操作を習得し、切削作業ができる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | チームワークとリーダーシップ | チームワークとリーダーシップ | チーム活動において意見の相違や対立を踏まえて合意形成に向けて行動できる。 | 3 | 前14,前15 |
チームの協働関係の形成、維持、向上を促すための行動ができる。 | 3 | 前14,前15 |
チーム活動の目標共有を図り、目標達成に向けた行動を実践し、また、チームの協働を促進するための行動ができる。 | 3 | 前14,前15 |